中国で良いコンサル会社を紹介してください

●相談内容

 

5月に新会社を設立します。上海の事情等を詳しくはわからないので、設立からコンサルまでやってくれる、良い日系のコンサル会社を紹介してください。

 

●回答

 

良いコンサル会社にも色々有り、それぞれ得意分野があります。ですから「どこが良い」と言う事はできません。

 

しかし逆に悪いコンサル企業であれば、過去の相談やトラブル関係からある程度はわかります。

 

●過去の相談やトラブル、詐欺被害の統計から導き出した悪いコンサル企業、詐欺まがいのコンサル企業の特徴

 

・「バックに●●がついてるから大丈夫」「自分は国連の●●だ」「これだけの中国政府機関の招聘状があるから大丈夫」

など自分のバックに組織がついていることをアピールするコンサル企業

 

こういう企業は口だけで実際は自分では何もできないコンサルが多いです。

 

・妙に事務所が豪華であったり、「うちは●●企業のコンサルもやっている」と自慢するコンサル企業

 

そもそも守秘義務である顧客企業の名前を出す事自体がナンセンス。また実際に自分で本気でコンサルやった場合、そんなに儲かりません。事務所を豪華にできると言う事は、それなり(良い事ではない)の事をしてお金を集めた証拠です。

 

・依頼者をほめまくり、「うちもそのビジネスに参加したい」とか「それいいですね。これをやるにはうってつけの人がいます。紹介しますよ」など言い出すコンサル企業

 

問題点の部分を見つけ出し、その改善策や提案するのがコンサル。その仕事を忘れ、良い部分に便乗しようとするコンサル企業は無能な証拠です。良い部分は誰にでもわかりますよね。それに人を紹介するって事は「自分は何もできません」と言っているよなものです。それでも「うちはこの分野が専門でこちらの対応はうちでやりますが、この問題はもっと優秀な人物がいますから」とはっきり言ってくっれば良いのですが、そうでない場合、何でもローカル企業に振る窓口コンサルです。

こういうのはちょっと中国に長く住んでいる日系コンサル企業の日本人社長に多く見られます。たいていは何もできず、問題があったときに「ちょっと待ってください。聞いてみます」と言い、回答が遅れ、トラブルが大きくなったり、手遅れになるケースが多いです。

 

上記例は過去に相談やトラブル関係で連絡があったものの統計から導き出した結論です。

 

すべてがこれに当てはまるわけではありません。

 

コンサル企業にはそれぞれ得意分野があります。STCC提携企業はトラブル処理や解決、法務手続き、工商局、公安局、海関(税関)関係が得意です。一般的な経営コンサルや不動産関連、財務関連は不得意であるようにそれぞれの分野があります。

 

もしこういう分野のコンサルを紹介して欲しいと言うのがあれば、それに見合った、実際に日本人が実務をやっている企業を紹介いたします。

 

コンサル選びで重要なのは、その日本人が実務をやっているかどうかです。

 

口だけだったり、●●を知っていると言うだけであったり、窓口コンサルは避けた方がリスクは減少するのではと思います。