警察の職質、所持品検査には抵抗せず従うようにしましょう

●情報

9月より上海は厳戒態勢に入ります。特に虹橋商務区を中心に東は内環線までの地域は娯楽施設も多く、昼夜問わず特に厳しい検査取締りが実施されます。

 

そのため警察は巡回、検問を強化し、職質や荷物検査を実施します。

歩行者に関しては身分証の提示とカバンの検査、車に関しては身分証、免許証の提示と荷物やトランクの検査となります。ホテルなどの宿泊施設においても夜間の出入りの監視、場合によっては部屋への臨検も実施されます。

 

職質や荷物検査は警官に与えられている正当な職権であり、市民は拒否することは許されておりません。

したがって職質や荷物検査に遭った場合は速やかにパスポートを提示し、カバン等を開示しましょう。

 

これら検査を拒否したり、抵抗しますと非常に面倒なことになります。

 

言葉がわからないという言い訳は通用しません。言葉がわからないと判断した警官は「PASSPORT(パスポート)」と言って手を差し出します。

 

素直に従わなかったり、抵抗したり、言い訳を繰り返した場合、日本でいう公務執行妨害となり拘束され派出所に連行されます。この場合派出所で大人しくしたとしても行政拘留5日から15日になります。

 

またた抵抗して暴力をふるったり、逃走した場合は現行犯逮捕され刑事拘留されます。

 

最近の事例で言いますと、某空港にて荷物検査を要求された日本人がこれを拒否。その後警官と口論になり、暴力をふるってしまい現行犯逮捕。現在刑事拘留されており、この後、刑事裁判となり、予測では6カ月の刑期後に強制退去及び10年の再入国禁止となります。

 

また某ホテルでは深夜にフロントを通さず女性を部屋に連れ込んだ日本人男性が、警察の臨検を受けたのですが、その際に嘘の証言(女性とは恋人関係等の証言や身分証の提示拒否)を行ったため、派出所に連行され、男性が既婚者であり、女性が娯楽場勤務であることがわかり、公務執行妨害と買春で行政拘留15日となっております。

 

さらに日本食等の飲食店が集中する路上で職質を受けた日本人の若者が、酔った勢いもあって暴言を吐いて逃走。その後拘束され、行政拘留5日間となっております。

 

ここ最近でこのようなことが実際に発生しております。

 

このようにならないように、警察官の職質や荷物検査には抵抗せず、素直に警官の指示に従うようにしましょう。

 

またパスポート不携帯は行政処分罰金500元となりますので、必ず携帯するようにしましょう。

 

危険物の所持、買春、賭博、営業停止中の娯楽場への出入りなどで職質や身分証提示を求められた場合であっても、素直に自身の罪を認め、警官の指示に従うようにしてください。

言い訳や抵抗、逃走は処分を重たくするばかりで、何の特にもなりませんし、町中にカメラのある上海ででは逃げ切ることはできません。

素直に罪を認め、反省すれば処分が軽くなる場合もあります。

(※注 麻薬所持や武器所持、別事件での手配中等の刑事事件は処分は刑事裁判で決まります。ここでいう処分が軽くなる場合があるのは治安管理処罰法違反などの行政処分案件に限ります。)

 

9月から日本人が多く住むエリアや、日本人向けの娯楽施設が集中するエリアでは厳戒態勢地区の一部に該当されます。職質、荷物検査には素直に従うようにしましょう。

また9月から娯楽施設は営業停止なる予定です。(現段階での予定)

昨年は営業停止にも関わらず、隠れて営業する店に出入りしたり、一部店舗ではビルの設備上看板の電気を消せないことを良いことに「うちは正常営業です。長寧区じゃないから大丈夫です」と嘘を言って日本人を騙していた店もありました。 (今回も区は関係ありません)

 

このような店に出入りしたり、ホテルでも「一人一証」の規定を無視してフロントを通さず部屋に人を入れたりなど、また性サービス提供の疑いのあるマッサージ店への出入りや、違法賭博場への出入りなど、どれもこのような店に出入りする人に問題があるのは明確です。

自ら警察の厄介になるような場所へ出入りすることが無いよう、日本人として法令順守をお願いいたします。

 

駐在員におかれましては、駐在員に居留許可が発給されるのは会社が保証人になっているからです。

会社が保証人であることは、つまり、24時間365日会社責任であるということです。

一度の気の緩みがその後の人生に大きな影響を与える場合もあります。

 

世界一マナーが良く、礼儀正しい、そして世界で最も信頼があり尊敬されている日本人として、現地法令を順守するよう心掛けてください。