日本の不眠症治療薬が中国で麻薬として若者に蔓延。当局は捜査開始

●情報

日本の処方薬で不眠症治療薬の「フルニトラゼパム2mg」が最近の中国の若者の間で、第三代毒品(麻薬)「藍精霊」として蔓延し始めています。

バーやKTVなどで簡単に売られており、その人気から最初は120元で売られてたものが、今では倍以上の300元で売られております。

 

すでに藍精霊を販売や使用したとしたとして、中国10の省市で24人が捕まり、内19人が刑事拘留、5人が行政拘留となっております。

 

中国の若者は藍精霊を酒と一緒に服用すると覚醒剤と同じ効果が得られ、また警察の尿検査でも検知されないということもあり、多量に服用してしまっているとのことです。

 

これを受け、各省市の捜査当局はこれら藍精霊の入手経路の捜査に着手しました。

 

そもそも日本の処方薬です。通常では入手困難なものが、中国で広まっています。

そこには当然日本人の関与が否定できません。

例えば悪徳医師が大量に処方しているのか、悪徳薬剤師が薬を横領し中国人に横流ししているのか、悪徳駐在員が患者を装って処方してもらい、また海外駐在を理由に大量に処方してもらい横流ししているか。

現段階では捜査中のため、実態は不明ですが、このような薬は服用方法を間違えれば命に関わるものです。

フルニトラゼパムのみならず、風邪薬であっても日本の医師から処方された薬を中国人に渡せば、服用方法を知らずに使用してしまったり、間違った目的で使用されかねません。

処方薬は必ずご自身で使用するようにしましょう。

決して売れるからと言ってネット等で販売することの無いようにお願いいたします。

 

また現在フルニトラゼパムを医師の処方の元、治療のためにご自身で正しく使用されている方におかれましても、現在当局が入手経路等を捜査中です。

海外駐在というと4か月分ほど処方されますが、それを持って空港等から入国すると、税関にて止められてしまう可能性もあります。

正しく、治療のために持ち込まれる方におかれましては、持ち込む量を減らすとともに、医師の診断書、薬の処方箋、長期滞在を証明できるものを携帯し、正しく中国語で当局に説明できるようにしましょう。

 

またもや一部の不当な者のために、正しく使用している方や、治療中の方に迷惑がかかる形になってしまっていますが、トラブルに巻き込まれる可能性があるため、上記準備されることをお勧めします。

 

またたとえ悪意が無くても、処方薬を他人に渡したり販売する事の無いよう、十分注意しましょう。