公安発表。9月から酒宴で禁止の4項目。やったら行政拘留とのこと

●情報

中国で酒宴は友人や取引先、親族などと親交を深めるための意味合いが強く、重要なアイテムでもあります。

そのため、ついつい飲みすぎてしまう事もあり、トラブルに発展することもあります。

 

トラブル例としては日系会社の新年会で日本料理店で飲食。その後中国人社員の一人が急性アルコール中毒で死亡。

他にも泥酔状態で帰宅時に交通事故に遭い死亡。さらに飲酒運転で事故も多く、昨今酒によるトラブルが急増しております。

その背景には若者の体質の変化もあり、また経験も浅く自分の酒の量を知らず、また周りの雰囲気にのまれて自分で酒をコントロールできないという状況もあると思います。

 

そこで公安は酒宴の席で4つの状況を提示。これを無視した場合、一緒に酒を飲んだメンバーを罰すると発表し、9月から実施されております。

 

1、酒宴の席で酒を脅迫性及び強制的に飲ませる行為。

部下や友人に「飲まなければ会社クビ」「飲まなければ縁を切る」というような感じで脅迫性を持って強制的に酒を飲ませる行為を行った場合、飲ませた側が行政拘留

 

2、相手が体調不良であることを知っていながら酒を飲ませて、病気を誘発した場合。

体調不良で酒を飲めば病気が悪化する可能性がある人を酒に誘い飲んだ場合、誘った方は行政拘留。

 

3、仲間が泥酔している状況で、その泥酔者を介助せず放置した場合

泥酔者がすでに自分をコントロールできない状況で、自分の行動を理解できない状況になっている場合、酒宴の席にいるものは、必ず泥酔者を病院もしくは自宅まで付き添って送らなければいけません。

泥酔者を介助せず放置した場合、酒宴の主催者や同席者は行政拘留。

また急性アルコール中毒で死亡した場合、過去の裁判例では酒宴同席者全員に科せられた賠償責任は70%となり、主催者20%、ほか5人共同責任として10%の賠償責任が科せられました。

また今後は賠償責任の他に、酒宴参加者全員が行政拘留となります。

 

4、車を運転する者に、運転することを知っていながら酒を飲ませる行為。

これは日本でも同じですが、運転する物に酒を勧めてはいけません。運転者に酒を飲ませて損害が発生した場合、酒を勧めた方も共同責任となります。また酒を勧めた方は行政拘留。

 

 

これから国慶節、クリスマス、年末、新年、春節と酒を大量に飲まなければいけないイベントが増えていきます。

せっかくの楽しい酒宴ですが、方法を間違えると将来に大きな影響を与えかねません。

とくに主催者もしくは幹事はこれらをよく理解し、酒宴で間違いが起きないよう十分注意してください。

また飲み屋によってはいまだに偽酒や偽ワインが多く出回っており、急性アルコール中毒を起こしやすい状況もあります。酒宴のみならず接待などで酒を飲む場合も同様です。幹事は必ず席での周りの様子を気にし、少しでも異常があれば酒を制止することも大切です。

公安は上記行為で必ず拘留と言っています。十分気を付けてください。