ホテルチェックイン時の顔写真撮影。上海では11月より義務化

●情報

中国でホテルを利用する際、現行の「一人一証」の他に顔写真撮影が始まります。

すでに始まっている地域もありますが、上海では11月より義務化されます。

これら撮影された顔写真は公安局の管理下に置かれ、臨時住宿登記と共に登録されます。

また入国時のイミグレでの撮影、指紋認証、パスポート等全てとリンクし、街中の顔認システムとも連動します。

したがってチェックイン時の顔写真撮影は拒否できませんので、ご注意ください。

 

拒否したり、ホテル側と口論になったりします入居拒否や行政処罰の対象となり、トラブルの元となりますのでご注意ください。

 

現在、中国のホテルでは、入居する人、訪問する人は一人一証の規則に則り、必ずフロントで身分証の提示をしなければいけません。身分証の提示の無い人の入居や訪問が発見されますと、ホテルは規則に則り公安へ通報しなければなりません。

「めんどくさい」「どうせわからないだろう」「大袈裟だよ」と考えず、必ず入居者、訪問者は身分証を提示するように心がけてください。

 

今後訪問者に対する顔写真撮影はどうなるかはわかりませんが、新規則ですので、最初はホテル側も意地を張る可能性があります。

ホテルの指示に抵抗せず、従うことをお勧めします。

 

これらの新規則によって、今後は過去に問題をおこし、警告を受けている人の監視や拘束、前科者の監視、捜査対象者の発見や拘束、裁判所より強制執行や各種制限を受けている人への監視や拘束が容易になり、街中のカメラと顔認証システムとを連動させ、今年より全国で強化している「打黒除悪」作戦や「掃黄打非」作戦にも利用されます。

 

厳しい監視社会の時代に入ったようですが、我々外国人は現地法令を遵守しなければいけません。

ここが外国であることを十分理解し、日本や西側諸国の常識をぶつけるのではなく、現地法令を遵守することが、一番のトラブル回避です。

そもそも違法行為やそれに付随するような行動をしてなければ、顔写真撮影も何の影響もありません。

 

撮影を拒否すれば入室拒否や、警察を呼ばれるなど、面倒になることは必至です。

十分理解したうえで、トラブルに巻き込まれないよう心掛けてください。