一般人がスパイ容疑を掛けられないための行動注意

●情報

 

昨今、日本のメディアで話題になっているスパイ容疑による拘束。本当にスパイなのかどうなのか、疑問に思うことも多いと思います。

 

本当にスパイがいるのかどうかは私にはわかりませんが、今回は一般の駐在員、出張者、観光客がスパイに間違われないようにするためのアドバイスを行います。

 

一つは以前記事にも書きました「実弾射撃場」です。あえてここでは詳しく書きませんが、詳細は以前の記事をご覧頂ければと思います。

 

上海市内の実弾射撃場に関する注意

 

次にスパイ容疑に掛けられる一番の原因がカメラによる写真撮影です。しかし今ではデジカメを使うよりも、カメラ付携帯電話を使う人のほうが多いと思います。その為、昔に比べて写真を撮るという行為の回数が急激に増えたのではないでしょうか。

 

特に観光で中国に来られた方は思い出の一枚として携帯電話で写真を撮影する方も多いと思います。

観光地を撮影するのはまったく問題ありませんし、、中国だってそこまでひどいことはしません。

 

しかし中国国内には皆さんの知らない場所に撮影禁止となっているところがたくさんあるのです。

 

撮影禁止、撮影すると疑われてしまうものを挙げますと、やはり一番は軍事施設。軍事施設付近をうろついたり、軍事施設付近で撮影をすれば、その気が無くても拘留される場合があります。

その他にも公安施設や中国電信(通信会社)の基地局、電力会社の基地等もありますし、上海の嘉定区や普陀区の上空には訓練中の戦闘機が多く飛びますが、これらも撮影禁止です。

 

つまり国防や国体維持に関する施設や物を撮影するとスパイ容疑が掛かってしまいます。

 

中国にはスパイ対策に関する法律があります。これは対外的なスパイ対策もそうですが、国内向けの意味合いが大きく、その法令の条文も曖昧な書き方をしています。つまり疑いがあれば逮捕できるようにできているのです。

観光で、出張で、駐在も含めて中国では不用意な撮影は控えると共にそのような施設に近づかないようにしてください。

 

では、何処が撮影禁止なのか、何処に近づかなければ良いのか。観光や出張、駐在員の方は疑問に思うと思います。

 

実はこのような場所には必ず目印があります。撮影したい場所にこのような目印が無いか十分注意する必要があるのです。

マークには大きな看板から小さな標識までさまざまです。しかしこれらがある場所では十分に注意する必要があります。

いくつか例を挙げます。

 

  

 

大きなものから小さいものまでさまざまです。

軍事基地付近では大きな看板で表示されておりますが、小さいものだと道路にちょこっと貼ってあるだけです。

都市部の歩道の地下には軍事用の通信ケーブルが埋設されていたります。そう言った場所には必ず目印があるのです。他にも電気ケーブル、ガス管等もあります。これらも軍事施設であることには変わりません。

 

スパイに間違われないためにも、このような標識や目印があるところには近づかない、撮影しないように心がけてください。