●情報
滴滴など色々問題がありましたが、やはり基本は運転手。運転手によって嫌な思いをすることは多々あるでしょう。
そんな中、昨今ではタクシー料金のスマホ決済も増え、便利な反面、これを利用したスマホ泥棒の報告がありましたので、その手口を公開いたします。
手口は非常に簡単です。
目的地に到着し、代金を支払おうとスマホを出すと、運転手が「すみません。現金しか利用できません」と言い出します。
すると乗客はどうするでしょうか。
現金を出そうとスマホをシートにおいて、カバンや財布からお金を出します。
そしてお金を支払い降車。
するとおかしなもので、スマホをシートに置きっぱなしにしてしまうのです。
そしてそのまま盗まれてしまいます。
タクシー会社や運転手に連絡しても「おそらく次に乗った客が持っていったと思う」と言われてしまい、戻ってくることは無くなるのです。
一見単純で、このように文章を読むだけだと乗客のうっかりに思えますが、実はこれは人間の脳と心理をうまく利用した窃盗なのです。
スマホで支払うのが当たり前の昨今、人の脳は目的地が近づくとスマホで支払う為の準備をしています。しかし、そこに「現金のみ」という脳が準備していたことと違う状況が生まれます。しかも路上ということもあり、心理的に早く払わなければという考えも生まれます。
つまり緊急性の高い想定外の事態が発生したのです。
脳は想定外のタスクを完了するため、前に準備していた「スマホ決済」というタスクを破棄します。それが無意識にスマホを「とりあえずシートに置く」という動作になり、カバンを開ける作業に入ります。
そしてお金を支払い、おつりを受け取ると、脳は「タスク完了」と判断し、タクシー乗車から降車までのタスクを終了させます。
その為、スマホをシートに置いたままにする確率が非常に高くなるのです。
このスマホ忘れを無くすための手段は「タクシー降車時に忘れ物がないか車内を確認する」というタスクを加えることです。
最初のうちは意識しながら降車時にチェックしましょう。
繰り返しているとこれが常用タスクになり、タクシーに関しては「乗車から降車」ではなく「乗車から降車、そしてチェック」という流れが一つのタスクになります。
スマホを失うと非常に大きな労力と時間を使用して原状回復しなければいけません。
たった一つ加えることで未然に防ぐことができます。
外国での自己防衛として、ぜひ実践して身につけてください。
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