●情報
中国ではWechatPayや支付宝(アリペイ)が当たり前のツールになり、コンビニからタクシー、ホテルにまでと、生活には必需品となってきました。店によっては現金やクレカが利用できない場合もあります。
しかしながら中国内で支付宝を利用するとなると、中国内の銀行口座が必要となり、出張者や観光客が利用する事ができませんでした。
そんな出張者や観光者に朗報がアリババより11月7日発表されました。
それが「中国に銀行口座がなくてもクレジットカードで支付宝にチャージ可能なサービス開始」というものです。
簡単に言うと、日本のクレジットカードで支付宝にチャージできるというもの。
正確には上海銀行が提供する専用バーチャルプリペイドカードに人民元をチャージするというもの。
チャージ可能額は最低100元から最高2000元で有効期限は90日。有効期限以降は自動払い戻しとなります。
◆設定方法
1、AliPay(国際版支付宝)をスマホにインストール
2、AliPayを起動し、「More」を選択
3、「+」ボタンの「添加」を選択
4、上部の検索バーで「Tourpass」と入力して検索
5、Tourpassを表示させてチャージ金額を選択。(Select Amount)
6、パスポート・クレジットカード情報等を入力
※クレジットカードはVISA・MasterCard・JCBなどが選択可能
7、「Chinese Visa Photo」欄はパスポートの写真をアップすればOK
8、確認画面で入力内容を確認
9、「Confirm & Pay」をタップでチャージ完了。
Image from Alibaba.co.jp
◆注意事項
1、個人間送金は制限あり。TourPassへの送金は不可
2、2019年内は手数料無料。20年以降は未定
3、国際版支付宝であること
4、すでに中国内の銀行口座を持っており、国際版支付宝と紐付ができている場合は支払い時に選択可能
◆余談
よく日本で「中国では電子マネーが普及。なぜ日本では広まらないのか」的なニュースを良く見ます。
記者の意見は「中国は偽札天国で電子マネーが必要。日本ではそのような習慣がない」とか「日本では端末の用意が遅れてる」と色々推測していますが、間違ってはいませんが、実はこれは2次的な意見だと私は思います。
私は中国で電子マネーが一気に広まった理由に銀聯システムがあったからだと思います。つまりすでに土台として統一されたシステムがあり、このシステムを基にWechatPayや支付宝があるわけで、チャージだけでなく、直接銀行から支払えるのが安心感もあり、一気に広まったと考えます。一方日本は企業がそれぞれシステムを構築しているのでバラバラになり、利用者がどの電子マネーを使うかを迷い、また店側も特定の電子マネーのみなんていうのもあり、普及につながらないのかと…
色々な推察がありますね。