上海タクシー運転手による新100元を利用した偽札すり替え事件

●情報

 

上海で夜間タクシーに乗った方が、支払時に運転手に騙されて大半の紙幣を偽札にすり替えられるという事件が発生しています。

 

事件の概要は以下の通りです。

日本人が夜間にタクシーに乗り、新100元札で支払ったところ運転手に「新札ではなく旧紙幣で支払ってほしい」と言われ、数回出しては戻されるという事を繰り返しました。

全ての紙幣を出し終えた後、別の紙幣はもう無いと伝えたところ「ATM」と言われ、ATMに行き5000元を引き出しました。

しかしその後も出しては戻されるという事を繰り返し、運転手が財布に手を突っ込もうとしたため、大声を出したら「もうこれでよい」と言われてタクシーを降りました。

その後、タクシーの支払のために引き出したお金を権工口座に戻そうと銀行のCDSで入金しようとすると、一部のお金しか識別されず、吐き出されたお金を見ると全て同番号の紙幣でした。

これら同番号の紙幣を別に移し、他の紙幣で今度はコンビニで買い物の支払を行うと、「これは偽札」と言われてしまいました。

 

タクシーで後部座席に座る日本人は、運転手が何をしているか見えない場合があります。またタクシー運転手も乗客が外国人とわかる(特に日本人は偽札に関する経験が少ないため)と、偽札の識別ができないと考え、色々な方法で自分が持っている偽札をすり替えてきます。

特に昨今は100元札のモデルチェンジが実施され、外国人を言いくるめる理由が増えました。

このため、一部タクシー運転手の中にはこれを期に旧紙幣の偽札にすり替えるということが最近広まっているようです。

 

これらを未然に防ぐためには

1、なるべく交通カードを使用する

2、自身の安全を最優先に考え、怪しいと感じたら一旦支払、領収書を必ずもらうようにする。その後、安全を確保した上で、派出所に駆け込む。

3、運転手が普通ではない発言をした際は最寄のコンビニに行き、コンビニの識別機をお借りして運転手に支払う。

 

等、自己防衛に努めてください。

我々日本人は偽札に対する防衛意識が低い事は事実です。これは日本国内の偽札が正解でも有数に少ない国田からです。

しかし世界では偽札は当然のように出回っています。

気分の良いものではありませんが、まずは疑うということも時には必要なのかもしれません。

 

ともかく昨今の紙幣のモデルチェンジで旧紙幣の偽札が多く出回っていおります。

現在上海市内のATM,CDSから偽札が出てくる事は99.9%ありませんので、銀行に関しては安心できますが、今回のようなタクシー運転手とのやり取りのように怪しいと思った場合は、被害を最小限に食い止めるため、コンビニや周囲の人に助けを求める事も必要です。

現在の法令では偽札を使おうとした側も罰せられるように改正されています。

安全を優先した上での被害に合わない為の自分なりの自己防衛を考えるように心がけてください。

偽札に限らずタクシーに関してはトラブルが多い場所のひとつです。

密室である事もあり、疑う事を知らない日本人は格好の餌食です。タクシーに乗ったら必ず領収書をもらう癖を身につけることも自己防衛のひとつです。

十分気をつけてください。