帰任者が帰国時に預金を日本に送金ができない事象が複数発生

●情報

 

年末になり。任期満了で本帰国する方も多くなっている。そんな中、預金を日本に送金できず困っていると言う相談が相次いだ。

 

相談件数は12月20日以降で10件を超えた。そのほとんどが、帰国を前に中国にある預金を日本に移そうとして銀行窓口に行くと、事実上送金できないような要求をされると言うもの。

 

中には外資のシティやHSBCに数千万円相当の人民元を日本の銀行に送金しようとして、要求に対応できず、海外送金を断念したと言う事例もあった。

 

銀行の要求は中国の銀行も外資銀行も同様で、厳しい条件要求を提示されたのだ。

要求される書類は以下の通り

・中国赴任時の労働契約書とそのコピー

・離職証明書の原本とコピー

・納税証明書とそのコピー

 

ここまでは事前に知っていればなんとかなる範囲と思うが、はっきり行って銀行業務とは関係ない気がする。

次に

・日本での使用目的を証明する書類を中国語に翻訳して持ってこい

 

中国人が日本に買い物に行くならわかるが、帰任する日本人に使用目的があるわけない。しいて言えば生活費と老後の貯蓄。こんなものに証明書は存在しない。

パスポートを見せて「帰任するから預金を日本に移す」と言っても一切取り合ってもらえない。

 

年末の忙しい中、一時間以上銀行で並んで窓口でこれを要求されても正直困ってしまう。

 

全てではないと思うが、このような相談が20日以降で少なくとも10件以上あった。

3月末も帰任者が多いと思う。

預金を移動させる場合は事前に銀行に連絡し、必要書類をきちんと準備する必要がありそうだ。

 

昨今中国では国債の暴落、人民元の暴落によって資金流出を阻止する動きもある。

しかしこれではお金を盗まれたも同様である。事実上、鄧小平に騙された感覚に陥る。

 

帰任が決定しましたら、早めに資金移動の準備を始めることをお勧めします。

ちなみにハンドキャリーで持って飛行機に乗ろうとしても規定額以上は見つかったら没収です。

 

またこの情報を手に入れた小姐が帰任決定者を騙してくる可能性もあります。

この情報は日本人の間で共有し、帰任前にしっかり準備しましょう。