KTV小姐による手切れ金等の高額請求に関する注意

STCCでは小姐による手切れ金に関する記事をいくつか掲載しておりますが、昨今その手口が巧妙かつ凶暴になってきておりますので、再度注意として掲載します。

 

昨今では高額の手切れ金を手に入れた小姐が、それを周りの小姐に伝えて、常態化しつつあります。

小姐の間では別れる時にお金をもらうのが当たり前というような感じにもなってきております。

 

被害にあった日本人のすべてが「噂では聞いていたが、まさか自分がこうなるとは・・・」と言います。

 

また最近の手口は、日本人が法律知識や対応方法を得る前に行動をお越し、確実にお金をだまし取っています。

 

■手口

 

基本的な流れは以下の通りです

 

1、KTVでの出会い(勤務先情報収集)

日本人に妻子の有無の確認を行い、会社の名刺や会社名を聞きだす。

 

2、自宅訪問(個人情報収集)

恋人のようにふるまい、日本人の自宅に入り込み肉体関係を持ちます。
しかしこれは日本人の個人情報の収集活動であると思ってください。日本人がシャワーに行ったり、
寝ている間にパスポートの裏面の日本の住所をメモしたり、名刺の収集、日本から届いた荷物の伝票の確保を行います。また最近の事件では、この時に隠しカメラを設置し、セックスや裸で二人でいる証拠確保を行います。

 

3、日本人が別のKTVの女の子を姉妹した証拠の確保

最近は長期間上海でKTVで働いている子が非常に多くなっています。そのため、店はちがくても女の子同士はつながっていることが多く、日本人の情報が飛び回っています。

 

4、怒り出す

他の店に行った情報をつかむと「浮気した!」「騙された」と急に騒ぎ出します。 一見普通の恋人同士の喧嘩におもえますが、実はこれは故意に行っています。

 

5、別れ話
4での喧嘩をエスカレートさせ、日本人に嫌われるまで騒ぎ、日本人から別れ話を言い出すまで、徹底的に暴れます。 

 

6、要求

日本人が我慢できなくなり「別れる」と言うと、待っていましたとでも言うようなタイミングで「私はあなたに遊ばれた。」「でもあなたを愛してる。奥さんと離婚して私と結婚して」とまだ愛しているふりをします。

日本人が「離婚はできない」と言うと「じゃあ別れてもいい。その代り20万元ください。あなたは私を遊んだんだから当然」と要求が始まります。

 

最近はこの要求を絶対にメールや文章で残さないように、電話や直接会っていう傾向にあります。

なんどかメールで要求を得ようと試みましたが、メールではきれい事ばかりで、絶対にメールでは要求してきません。彼女たちもこれが証拠になることを覚えたようです。

 

7、脅迫開始
要求を拒むと脅迫が始まります。

まずは会社です。「お金をくれないなら明日会社に行く」と言い出します。これは彼女たちの小手調べです。「来れば」と返すと、会社は弱点ではないと判断し、次の手に出ます。

会社の次は「日本の奥さんにいう」です。

 

上記2つの方法で弱点を探し出し、その弱点を徹底的につついてきます。特に会社に関しては最近では言い出した翌朝には会社に乗り込んできます。

 

彼女たちは会社に乗り込んで警察を呼ばれても、「恋人同士の喧嘩」を持ち出せば警察は何もしないということを覚えました。

そのため、翌日には乗り込んできます。

 

このように彼女たちは過去の経験を学習し、日々進化しながら確実に日本人から多額のお金を取ることを考え、そのタイミングを待っています。

そのタイミングの一つが帰任です。

帰任シーズンになると、なんとか帰任情報を入手しようとしてきます。帰任情報がはいると上記の4番が始まります。

 

■対策

1、出会いの時に会社の名刺を渡したり、見せたりしない。家族に関する話をしない。

 

2、自宅に入れない。自宅は彼女たちにとっては宝の山です。安易に自宅に入れないように心掛けてください。

 

3、情報を提供しない。多くの日本人は帰任が決まると、なぜか小姐に報告する傾向にあります。また出張情報等も同じで、なぜかご丁寧に日本や出張先から位置情報確認ができる通信手段で小姐に連絡します。連絡には注意する。

 

日本人同様多くの中国人や港澳台の人もKTVに行っています。しかしこういうトラブルは日本人に集中しています。その理由を公安関係者に聞きました。

 

「ちょっとずるくて、日本人には抵抗があるかもしれないが、我々はKTVに行ったら、必ず偽名を使います。また職業は絶対に明かさないし、聞かれても答えないか、嘘の職業を言います。また肉体関係もきっちりその場でお金で済ませて、KTVは遊び、ときちんと線引きをしています。日本人はなぜか本当のことを平気でKTV小姐に話す。KTVは男が遊ぶ場所。KTV小姐を騙すことはあっても、騙されることはあってはならない。お金を要求されたらきっちり断ればいい。脅迫してくれば逆に脅し返せばいい。携帯がうるさければ番号を変えればいいだけ。変えるのが嫌なら小姐用の番号を用意して遊べばいい。家が見つかったら持家じゃなければ引っ越せばいいだけ。帰任が決まっても、別に小姐にいう必要はないでしょう」

 

とのことです。なかなか受け入れがたい内容ですが、実際の例を見ていると、まさにこれらの事は自分を守るためなのだと感じます。

 

また被害者のすべてが「まさか自分が…」とSTCCに相談してくることからも、上記の事もある程度は自身を守る必要枠なのかもしれません。

 

すべての小姐がとは言いませんが、小姐たちの手口も計画的かつ巧妙になっています。

また最初はその気がなくても、周りの小姐友達から話を聞いて、どうせならと考えを変える小姐もいます。

自身と自身の家族、自身の社会的信用、財産を守るためには常にこのようなリスクがあることを考え、不用意に情報を提供しないことが内設なのかもしれません。

 

自分だけは…、自分の彼女だけは他と違うと考えるのではなく、こういう落とし穴があるかもしれないと意識するように心掛けてください。

 

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