年齢別、滞在年数別、KTV恐喝被害者状況

●情報

 

今ではKTVで当たり前のようになっている恐喝事件。その恐喝理由は「別の店に行った」「別れ話」「帰任」「妊娠」「助けてくれない」等々、小姐もあらゆる理由をつけて、恐喝と言う犯罪を正当化しようとしています。

 

昔から手切れ金問題はありましたが、恐喝理由が多様化した昨今、被害に遭われる方の年齢なども変化してきました。

 

そこでSTCCでは企業の中国赴任社員の教育指導、適切指導の参考にしてもらうべく、年代別、滞在年数別で、STCCが始まった2008年からの被害者の記録から集計してみました。ぜひ参考にして頂き、企業コンプライアンス指導、危機管理教育にお役立てください。

 

◆年齢別被害者状況

 

◆滞在年数別被害者状況

 

◆総括

2014年以前は年齢が40歳以上の方で、滞在年数が3年以上の方の被害が過半数を占めていました。これは帰任時のいわゆる「手切れ金」の問題で、このような結果となっております。

一方2015年以降、つまり最近ではこの状況は一変し、被害者は20代から30代後半までの世代が過半数を占めています。さらに滞在年数別では1年未満の方が過半数を占め、若い世代が駐在してまもなくKTVデビューし、すぐにはまってしまっている状況を伺うことができます。

 

また恐喝理由の変化、恐喝がビジネス化してしまっており、1度でも肉体関係を持てば「中国ではセックスしたら恋人」などと言い出し、それに気を良くして交際してしまい、小姐は頃合いを見計らって、あらゆる理由で別れ話に持っていって高額請求している現状があります。

 

昨今の恐喝は即会社に乗り込んだり、電話したりします。

この結果、45歳以上で駐在3年以上であれば、役職も上にあり、経験も積んでおり、周囲との関係も問題ないため、恐喝小姐にも堂々と対処できる反面、若年層で、駐在年数が短い方はその立場から、なんとか値引きして払える範囲内で、会社に知られずに解決しようとする傾向があり、結果、小姐がそれを知り、短時間で細かい恐喝で金を集めようとしている状況が伺えます。

 

いずれにせよ夜の世界では正しい飲み方、正しい遊び方をしている分には、このような被害は少ないと思います。

逆に小姐にそれ以上を求める、つまり愛人契約などという不法契約、買春という犯罪、不倫という公序良俗に反する行為を求めた場合、小姐はその欲求に敏感に反応し、恋愛詐欺まがいの行動に出るわけです。

しかも詐欺だけならまだしも、小姐は学も知識もない為、騙したまでは良いが、そこからどうやってお金を引き出すかまでは思いつかず、すでに親の病気や兄弟の学費、日本ビザの保証金などの嘘は通用するわけもなく、結果として会社に乗り込んで暴れるという一番楽な手段に出るわけです。

そしてそれに怯えて、お金を出した人達がいるからこそ、小姐はそれを繰り返し、成功談を友人に伝え、今では全国規模で恐喝が発生しているわけです。

 

小姐に脅されても金で解決できるということは決してカッコイイことではありません。

KTVに行っても法令の範囲内で、正しく遊べることこそが男(漢)ではないでしょうか。

 

STCCは今まで約9年、KTV小姐と駐在員のトラブルを見てきました。

そして今回正式に某KTVグループに通い、勘違いしている任期中の駐在員に関しては「自業自得」と判断し、見限ることに決めました。ここまで注意を促して来たので、これ以上は不用と判断しました。

STCCはKTV小姐恐喝事件対応の専門組織ではありません。企業トラブルや生活上のトラブル増加等、日本人側にまったく責任のない、非のない事件の増加と、その対応に集中したいというのも要因にあります。

 

※但し、家族が上海に滞在し、日本人学校に通うお子様がいる場合は、お子様の安全のために、某KTVグループの被害であっても、今まで通り対応いたします。その他店舗に関しても通常通り相談や対応依頼をお受けいたします。またKTV小姐恐喝被害防止やその他危機管理に関する講演会講師依頼に関しても、今まで通りお受けいたします。

 

KTV小姐の恐喝に関する記事に関してはこれが最後となります。これ以上は毎回同じなため必要ないと判断しました。

 

決して「自分は大丈夫」と楽観視するのではなく、 社会人として、日本人として責任あるアフターファイブを過ごしていただければと強く願います。