高額の手切れ金を要求されて困っています

●トラブル内容

 

上海に3年駐在しており、今月末で帰任が決まりました。恥ずかしい話、KTVで知り合った女性と同棲しており、帰任の話をしたら急に怒り出し「これからの私の生活はどうするの!」「今までの時間返して!」「日本に帰るなら10万元の手切れ金をくれ」と言われました。

 

手切れ金に関しては以前駐在していた同僚からも話を聞いていて、ある程度は覚悟していましたが10万元は普通ではないと思います。

 

彼女は10万元くれなかったら会社や日本の家族に話すと脅迫してきます。

 

どうしたらいいですか?

 

●回答

 

手切れ金に関するトラブルはよくある話です。相場は1万元から3万元といわれていますが、別に法的に決まっているわけでもありませんし、過去の上海の判例で愛人が手切れ金を要求した裁判でも前面棄却になっており、本来は払う必要が無い物だと思いますが、理屈はそうでも、やはり色々考えると払わざる終えない状況であることは間違いないです。

 

最近ではあるKTVを中心に日本人からお金をもらう方法なるマニュアルが小姐の間で広がっているようです。

そこには

・ボトルを入れる方法

・酒捨て方法

・妊娠時の稼ぎ方

・小遣いを多くもらう方法

・ブランド品を買ってもらう方法

・手切れ金の取り方

などがあるようです。

 

一般にKTVで働いている子たちは、そのほとんどが地方の田舎から来ている出稼ぎ労働者です。当然彼女たちの目的は金を稼ぐために上海に来ています。

 

ここに日本人男性との考え方の違いがあります。「恋人や旦那を探すため」なんて思っているのは日本人男性だけです。

 

彼女たちは少ない時間で、どれだけ稼げるか。その事だけを考えています。

 

日本人狩りと書かれているマニュアルには恐ろしい事が書いてあるのをご存知ですか?

 

上海DMC探偵事務所が入手したマニュアルの内容を少しご紹介します。

 

◆「利用鬼子」(日本人狩りマニュアル)の一部紹介(日本語訳)

 

・日本人男性は「あなただけは特別」と言う言葉に弱い

・基本的にはケチで大きな買い物は難しいが、誕生日をボーナス日付近にしたり、クリスマスで特定の人だけと同伴すればゲットできる可能性が大きい

・日本人の会社、日本の家族情報を把握すること。(日本人は会社や家族に知られるくらいならお金で解決しようとする)

・20代から30代前半はNG。40代から60代は一度エッチするだけで恋人になったと思ってくれて、お金を取りやすい。

・奥さんが上海に居る人は、楽に稼げる。理由は毎日会う必要も無く、お店でも他の客との調整が楽で扱いやすい。

・アパートは必ず同僚と一緒に暮らす事。そうすれば日本人が家に押しかけてくる事はない。

・家まで送ってもらうときは必ず家の近くのコンビニまで。

・見栄は田舎で張れ!上海では貧乏に徹しろ!

などなど・・・他にも色々あります。今回入手したマニュアルは某KTVチェーンE店のチーママが作成し、小姐に300元で売っている物です。

 

他にも上海には店が用意した物や、小姐同士口コミやQQで広まっている物もあります。ですから決して「自分の彼女だけは他と違う」なんて思わないようにしてください。

 

その中で相談にもある手切れ金に関してお話します。

・手切れ金の要求は分かれる際、相手に非があるとき以外は不可能

・基本的に要求金額は相手が絶対に払えない金額にする

・同僚や友達にも手切れ金を要求する旨を伝え協力してもらう。協力内容は提示した金額の正当性を一緒に主張してもらったり、日本人を罵倒してもらったりする。

・会社情報、家族情報を使ってゆする。会社に電話しても問題なし。FAXが効果的。しかし日本の家族に連絡してはいけない。日本の家族に連絡してしまうと、日本人は開き直り、手切れ金を払ってくれなくなる。会社のみにすること。

・日本人が逆切れして「脅迫だ!」と言い出しても大丈夫。訴えれば会社にも見つかってしまい、自分の立場が悪くなるだけだから、「脅迫」とか「訴える」と言う言葉は聞き流してよい。

・一度もらう事ができたら、その後3回くらいまでは追加要求できる。

 

上記内容から察するに、手切れ金でもめた場合は少なくとも会社には連絡が行ってしまうと言う事になります。

 

ここからが難しいところです。

 

◆脅迫に屈しないと言う強い立場を主張できるのであれば「恐喝罪」を主張できます。

中国の恐喝罪の考え方は脅迫の内容が暴力傷害、名誉や人格の破壊、プライバシーの暴露、財物の破壊や盗品の押し付け等が罪に含まれます。また恐喝罪で適用されるのは上記方法を用いて3000元以上を要求した場合になります。また恐喝罪は財物や金銭要求の目的達成できたかどうかは関係ありません。

 

ですから派出所に行き、脅迫を受けている事を主張すれば受理してもらえます。

また派出所での事件受理書は、万が一、彼女が会社に何かをした場合にも、上司等に事件受理書提示し、事件に巻き込まれたと自分の立場を主張できます。

現に上海DMC探偵事務所でもこの方法で、依頼者の信用と立場を守り、小姐を黙らせたケースが数十件あります。

 

◆お金で解決したい場合

好ましくない方法ではありますが、諸事情によりこの手段を取るしかない方も居ると思います。

その場合は以下の方法を採用していただくと、被害額を最小限に抑えられます。

 

用意する物

・現金1万元(新札ではなく旧札)輪ゴムでまとめておく

・信頼できる男性友人1名

・紙とペン

 

まず彼女に手切れ金を渡す旨を伝える。会う場所は喫茶店(可能であれば日本人客が多い店)で、会う日は帰国の前日か、最低でも帰国の2日前。

 

まず約束の時間に喫茶店に先に入り、入り口から見やすい場所を確保する。このとき友人は外で待機。
彼女が来る(おそらく彼女は同僚の女の子と一緒に来ます)

 

まず手切れ金を渡す旨を伝え、その際「現金で1万元しかすぐには用意できなかった」と言い、自分の目の前に1万元の束をおきます。

このときお札が新札だと、薄くなってしまい迫力が無いので旧札を用意します。

 

1万元を出したところで友人が参加します。

 

このとき彼女たちは「目の前の1万元に心が奪われると共に、現れた友人に恐怖を感じ緊張します。

 

彼女から少しでも文句が出た場合は、すぐに一万元をしまい、「じゃあしょうがない」と言い「帰ろう」と友人に話してください。

 

そうやって話の主導権を握っていきます。

 

すると彼女は心の中で「1万元でも確保しておいたほうがいい。残りは後で何とでもなる・最悪1万元は確保できる」と言う発想に変わっていきます。

 

そこで「この一万元で終わりにしよう」と言ってください。彼女は「足りない」と文句を言います。

そしたら「今はこれしかない。これで無理なら日本に帰ってからメールで話し合おう」と言い一万元をしまってください。

 

男性が日本に帰国したらお金を手に入れるのが非常に困難になる事を彼女たちは知っています。

 

彼女は「わかった。とりあえず一万元をもらいます」と言いさらに「残りは今度連絡します」と言います。

 

そこで紙とペンを取り出し、「誓約書」とタイトルを下記、1万元の受領内容と、今後は一切関わらない旨を記し彼女にサインと身分証番号をの記入を求めてください。

 

彼女は「何言ってるの!こんなのサインしない」もしくは「身分証番号は今はわからない」と言い出すでしょう。

そしたらまた「じゃあどうしよもない」と言いまた一万元をしまってください。

 

この段階で九分九厘サインして1万元を受け取ります。

 

まだごねる場合は「脅迫で警察に通報もできるけど、面倒だから1万元で終わりにしよう」とか「なら会社に連絡をしてもいい。すでにみんなに脅迫されている事を話してあるし、公安にも相談してある」と強気に出ましょう。ここまでやれば学の無い彼女たちは目の前の1万元欲しさに妥協します。

 

受け取ったあとおそらく彼女たちは「マジむかつく」とか二人で話すと思います。その時彼女の友人は「小日本、小気、でも1万取れたからいいじゃん」と言う会話になります。

 

上記のようにKTVには恐ろしい日本人狩りマニュアルがあり、また学がない分、平気で脅迫等を実行してきます。

 

別れる時は、別れや帰任を伝える前に十分準備する必要があります。自分は大丈夫なんて思わず、事前に専門家や弁護士に相談する事をお勧めします。

 

[上海DMC探偵事務所]より