ぼったくり被害者の二次被害が発生

●情報

 

2015年8月13日に外灘エリアでぼったくり被害にありました。

店側の要求は25000元、交渉して22000元の支払いになりましたが、その際に日本の運転免許証、パスポート、名刺、決済で使ったクレジットカード、決済に使っていないクレジットカード、銀行カード等を写真に撮られ、住所、電話番号を脅し取られ解放されました。

 

ここまでは通常のぼったくり被害ですが、今回は二次被害が発生しました。

 

被害にあった翌日、決済に使ってはいないクレジットカード会社から電話があり、ネットで日本円にして約30万円の決済が行われた。という電話でした。

ただネットでの決済のため、このぼったくり店が騙し取ったという証拠はありませんが、状況から判断すれがこの店の連中の犯行と考えておかしくはありません。

 

このような二次被害が発生しないためにも以下の事項に注意してください。

 

注意事項

 

基本的には呼び込みについていかない、このような店に行かないというのは大前提ですが、万が一被害にあった場合は個人情報の流出には十分注意してください。

以前はカードのスキミング等が主流でしたが、現在はインターネットで決済できることからスキミング被害は減少傾向にあります。

どこで決済を行ったかは現在判明していませんが、考えられる状況と今回の被害から一例を提示いたします。

 

クレジットカードには3つの番号があります。1.カード番号、2.セキュリティーコード、3.暗証番号です。

しかしネット決済で必要なものは1と2のみです。これらはクレジットカード上に記載されているため、この二つが盗まれると決済されます。その他、本人確認のため住所、電話番号、生年月日がありますが、今回は運転免許証を撮影されているため、これら情報は取得されています。

 

まずタオパオ等に自分のオンラインショップを開設、もしくはすでにタオパオ等を運営している友人に高額商品の出品をする。

次に情報を持っている犯人が、本人に成りすましアカウントを作成。このアカウントでこの商品を購入し、カード番号で決済。

これで簡単にお金を騙し取られてしまいます。まして日本のカードで中国内の支付宝などで決済されれば、日本の警察も捜査は困難になります。

 

当然、日本の警察に被害届をだし(日本のクレジットカードのため)その受理書でクレジットカード会社に保険申請をすることは可能です。しかし、保険が適用される可能性は低いと思います。

 

このような被害にあわないためにも、万が一個人情報が盗まれたら以下の手続きを行ってください。
これはぼったくり店のみならず、普通の店舗でも同じです。

 

1、カードの決済は必ず目の前で行うようにする。

2、目の前で決済してもらえなかった場合は、カードの決済機のある場所まで同行する

3、海外で使用する際はカードに暗証番号を設定する。

4、脅迫などを受けてカードを撮影されてしまった場合は、解放後、ただちにカード会社に連絡し、カードの緊急停止依頼を行う。

5、被害が発生した場合は、直ちに警察に被害届をだす。

 

基本的には中国の法令を日本人自身が遵守していればぼったくり被害自体発生しません。

ここが外国であることを自覚し、個人情報の管理、各種カードの管理を各自が行うように心がけてください。

 

KTVなどでも、カードを黒服が受け取って、カウンターに持っていって決済する光景を良く見かけます。

もしこの黒服がカードの番号とセキュリティコードを盗み、あなたがトイレに行っている間や小姐を持ち帰って部屋に入室させた際にあなたの財布から個人情報を盗み出せば。いつでもあなたのカードからお金を抜くことは可能です。

今回はぼったくりという事件が前提にあり、翌日の決済だったため判明しましたが、上記のようにKTVで知らない間に個人情報を盗まれ。、数週間後に決済されれば、犯人を予想することは困難です。

 

基本的にはいずれも中国の法令を遵守していれば防げることがたくさんあります。

ここは外国であることを自覚し、常に防犯意識をもって行動するように努めてください。