退職した中国人社員の日本ビザに関して

●情報

中国人社員が退職する際、会社が貸与したPCやスマホ、制服、社章、名刺などはきちんと回収するのですが、ついつい忘れがちなのが日本のビジネスビザです。

日系企業の多くでは中国人社員の日本旅行や研修などで、会社で日本のビジネスビザ(出張等)を申請している場合が多くあると思います。

しかしその中国人社員が退職した際、そのビザはどうしていますか?

おそらくほぼ忘れてしまっていると思います。

 

実はこのビジネスビザですが、放っておくとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

会社で出張等の理由で中国人社員のビジネスビザを申請し発給を受けた場合、1年から3年のマルチビザが多いかと思います。

つまりその中国人社員が退職しても、ビザの取り消しを行わないと、その社員は日本に行けてしまいます。そしてその社員が日本で問題を起こした場合、その管理責任が誰に行くかというと、退職していてもビザ申請を行った企業に責任が来てしまいます。

従ってビジネスビザを持っている社員が退職する場合は忘れず日本ビザの取り消し申請をしなければいけません。

 

しかしこのビザの取り消しですが、実は会社が勝手に行うことができません。必ず本人の同意が必要で、本人もしくは本人からの委任状を持った代理人が行わなければいけないのです。

 

それでも取り消し申請をしなければ、日本で何をされるかわかりません。

当然拒否される場合もあるでしょう。

 

退職時の解除通知書等の貸与品の中にビザも入れて、しっかり管理、取り消しをするようにしてください。