店内禁煙がもたらした置き引き被害増加。春節前は特に注意

●情報

レストラン等の公共場所禁煙が始まって久しいですが、この結果、レストラン内での置き引き被害が増加しているという報告が公安局よりありました。

 

最近では天山路の某ショッピンセンター内のレストランで、客がカバンを席に置いたまま店の外に煙草を吸いに行き、席に戻るとカバンが無くなっていたという事件もありました。

 

多くのレストランでは店の入口横に灰皿を置き、店外に喫煙スペースを用意してくれています。

窃盗グループはそこに目をつけ、灰皿が置いてある店で煙草を吸いに行く客を狙っています。

 

日本料理店などでは、テーブル全員で外に煙草を吸いに行く光景をよく見かけます。

これは非常に危険であり、煙草を吸いに行く場合は、必ず席に誰かを残すようにするか、一人の場合は店員に預けたり、持ち出して煙草を吸いに行くように心がけましょう。

 

現在多くのレストランでは市場監督局の指導により、防犯カメラを設置しています。

その為、警察に届ければ、置き引き犯を逮捕することは容易です。

 

しかし犯人が逮捕されるとはいえ、盗まれたことによる時間的損失や労力は大きく、また必ず逮捕できる保証はありません。

置き引き犯が逮捕前に現金等の金目のものだけ盗み、会社の資料、名刺、パスポートなどを捨てられてしまえば、個人情報や会社情報の流出にもつながりますし、パスポートの紛失から再発行までの工程は非常にめんどくさくなります。

特に春節前はスリや置き引き、窃盗が非常に増える時期です。春節期間は領事館も休館となり、パスポートの再発行ができません。

以前には落ちてた名刺とパスポートを拾った中国人が「返してあげるから2000元くれ」と言われ、拒否すると脅されたという相談もありました。

また中にはパスポートを拾った某KTV小姐がWechatのモーメンツにKTV小姐のアカウントで「この人知りませんか」とパスポートの身分証ページを加工せず公開してしまい、それが拡散され恥ずかしい思いをした日本人もいます。

 

スマホを盗まれれば全てがスマホと連動している中国では、身動き取れない状況になってしまいます。

 

日本料理店だから、日本式サービスの店だから、カメラがあるからと安心せず、外国であることを意識し、油断する事ないよう気を付けてください。

 

春節前は被害が最も増える時期です。家に帰るまでは常に意識するように心がけてください。