●情報
昨今、Wechatのモーメンツへのアップ内容が原因で行政拘留される事案が急増しております。
特に以下のような場合、実際に行政拘留になっております。
・交通警察に捕まり罰金を支払った事を交警を侮辱する文を付けてアップし行政拘留2日
・信号無視の取締り現場を撮影し、〇○で取締り中!などと公開し、行政拘留5日
・警官の職務質問に反抗し、その場面を撮影して警官を侮辱して行政拘留
・嘘の情報で他人を侮辱して、行政拘留
・国家行事を批判して行政拘留
・烈士をを侮辱したり批判して行政拘留
・ポルノ画像等の違法画像をアップして行政拘留
などなど、特に警官に対する暴言や侮辱発言で拘留となります。
交通警察を例にすれば、捕まった際の伝票を撮影し、その写真と共に「第一次被狗咬」(直訳すれば「初めて犬にかまれた」)と書き、つまり警官を犬に例えたとして拘留されています。
日本人がやりそうなものだと、第二次大戦に関する内容を書いた場合、ただの反戦内容なら問題ありませんが、民国を批判していたり、当時の日本を称えるような内容は処罰される場合があります。
また今であれば、6月1日より7月31日までの2か月間、北京や上海、江蘇省などは全人代で決定した「掃黒除悪」で第三輪督導組が入り、違法組織、ヤクザ組織、違法活動とそれを裏で保護する役人に対して、強力な一斉取り締まりを実施します。
上海では主に違法金融とその保護傘の取締りですが、この取締りの影響で日式KTV等では何かあっても保護傘が使えない状況になり、当然取締り項目に「黄賭毒」があり、それに該当する可能性があるKTVでは連日検査が入り、黄賭毒の強力な取締りを行います。
すでに事前検査で営業停止にさせられているKTVもあり、他の店でも何かあっても保護傘に迷惑を掛けられない状況から、営業を自粛したり、法令順守を徹底する店があります。
そんな中、例えば検査中に店内に居て、その公安の検査状況を撮影し、それをアップしたり、陪酒小姐と密着しているところを警察に押さえられ、連行される場面を撮影して、それをアップして批判すれば、それもまた行政拘留の対象になります。
またホテルには私服警官が配備されており、23時以降の出入を厳しく監視しています。
いわゆる房査も行われ、そのような私服警官の撮影も厳禁です。
モーメンツのアップ内容に関しては中国人だけの問題ではなく、上記のように日本人でも油断すれば、アップ内容が原因で拘留される場合があります。
拘留される場合、拘留通知書を公安は発行し、本人及びその保証人(駐在員の場合は会社が保証人)に通知します。
たかがモーメンツですが、LINEやインスタ、ツイッターやフェイスブックとは全く違うという事を認識し、常に監視下にあるという事を忘れないでください。
モーメンツのみならず、グループチャットでも上記のような内容を発信したり、該当画像や情報の転載すると、発信者とグループチャットの設立者が処罰を受けます。
気軽に情報発信できるWechatですが、発信内容には十分注意するように心がけてください。
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