話題の民法典。離婚30日冷却期間に関してDVは?

●情報

最近話題の民法典。微信の公式アカウントではこの話題でいっぱいだが、正直言って全て読むのは無理がある。

民法典で日本人にも影響する物を考えると、権利関係、婚姻関係、契約関係、借款関係などがあるだろう。

この中で日本人個人に影響があるものと考えると、婚姻関係と権利(個人のプライバシー部分)関係となるだろうか。

これ以外は個人というより、企業に影響するわけで、それは各企業が契約している弁護士先生から聞けばよい。

 

そこでSTCCでは婚姻関係について考えようと思う。

婚姻関係でSTCCに多い相談は離婚問題が99%を占める。残り1%は結婚に際し、相手が信用できないという相談だ。

後者は置いといて、前者に関してはSTCCに相談に来る人のほとんどが、すでに悲惨な状況になっている場合が多い。特に多いのが中国人(特に上海人)男性と結婚した日本人女性。そしてほとんどがDV問題で悩んでいる。

 

相談者は皆同じことを言う。「結婚前はものすごく優しかった。旦那のお母さんも良くしてくれた。ところが結婚したとたんに旦那は凶暴になり、お義母さんは急に冷たくなり精神的に追い込んでくる。」

このパターンは上海で非常に多く、上海人男性と外地人女性の結婚でも良く発生している。

その原因を考えると、上海女性が強すぎること。一人っ子がほとんどで愛し方を知らない。そして日本人女性がブランド化しているのもある。

 

中国人男性の間で日本人女性はものすごく人気がある。彼らが見る日本人女性のイメージは「優しい、美人。」

ここまでは良いが更に「なんでも言う事を聞く。旦那に絶対服従。エッチが上手い」などもあるのだ。

これが結婚後に旦那が変わる原因なのかもしれない。

結婚前は日本人女性というブランドを手に入れる為、必死に頑張る。そして結婚。結婚したらイメージの後者とは全然違う。愛し方を知らない上海人男性はだんだん命令にて服従させようとする。そして最後には暴力になる。上海は一人っ子の影響で母親にとって息子は絶対的存在。どんなに息子が悪くても、それを諌めるのではなく、息子を守るために一緒になって嫁攻撃を始める。しかも離婚を言えばメンツの問題なのか、離婚は認めない。結果として地獄の上海生活を続けることになるのだ。

 

このDV生活から逃げようとSTCCに相談して一緒に空港まで護衛したこともある。案の定、旦那と母親が待ち構えていた。旦那が女性の腕を強制的に引っ張ったので、私が間に入った。結果私が母親と息子に殴られる。

でもこれは想定内。私が殴られることで私は第三者から当事者になれるわけで、そこからは警察を呼んで私とこの親子の戦いに。その隙に女性を日本に逃がしました。

他にも「助けてと電話を受けて急行したら、顔面血だらけで女性が泣いていたり」

 

でも日本人女性の特徴なのか、こんな状況でも女性は警察に通報することを拒むのです。旦那の会社の事や立場を言うのです。

しかしDVは場合によっては生命にかかわる問題。それに通報しないとDVの証拠を手に入れられない。

 

ちょっと遠まわりしましたが、民法典の話しをすると、今回婚姻関係で、離婚の際、離婚申請後30日間の冷却期間を設ける。申請から30日以内であれば離婚申請を撤回できる。30日経過後に離婚証明書を入手できるという物である。

通常の離婚であれば30日我慢できるだろう。しかしDVなどでは30日は生命に影響しかねない。場合によっては30日間の仕返し期間ともなりかねない。

 

しかしここは大丈夫。民法典の離婚30日冷却期間はDVには適用されないのだ。DVが原因での離婚の場合は即時離婚が認められます。

その為に必要なのがDVの証拠なのです。つまり警察への過去の通報、警察から旦那への警告や処罰、警察の書類での病院の診断書。怪我や痣の写真など。

 

何が言いたいかというと、先に述べた日本人女性の特徴「女性は警察に通報することを拒むのです。旦那の会社の事や立場を言うのです。」これをやってしまうとDVの証拠がなく、離婚したくても離婚できない状況になってしまいます。

しかもやっと離婚の同意を得て離婚ができるのに、さらに30日待ち。その間に相手の気が変わって再度DVが発生することも考えられます。

 

DVを受けて、周りに相談できる相手もなく、唯一の女性である旦那の母親も敵になる。本当につらい環境です。それでもまずは第三者に相談し、そしてとにかく警察に届けるようにしましょう。特に暴力を受けて怪我をした場合は必ず警察に行き、きちんと受理してもらいましょう。これが将来あなたを守るものに変わります。

DVは犯罪です。しかもDVは常習性があり、DVをする人はほとんど罪の意識がありません。だから非常に厄介です。本来は暴力を振るう旦那を止めて叱るべき立場の義母も、旦那側になって一緒に暴力や

精神的圧力をかけてくる。

 

30日の冷却期間ができたからこそ、その時点では離婚を考えていなくても、暴力を受けたら必ず警察に行くようにして下さい。DV夫は警察に注意されても、どうせ止める事はありません。一時収まっても、また暴力を振るうようになります。

 

DVを受けたときは必ず警察に相談や通報するようにしましょう。

という話でした。

 

離婚問題は非常に複雑です。原因にもよりますが、必ず揉めます。特に中国では100%お金の問題になります。婚姻時に取り決めなどが無い場合は婚姻法により夫婦共同財産です。こういった知識も自分を【守ってくれます。

複雑な離婚だからこそ、証拠が全てを決めてくれます。音声、映像、画像、公的記録。将来的に離婚になるかもと少しでも感じたら、少しずつ証拠を集めるようにしましょう。集めた証拠を使う必要が無ければそれはそれで良いし、使わざるおえなくなったら最強の武器になってくれます。

 

旦那の会社や旦那の立場を考えてしまう日本人女性は素晴らしいし、DNAに刻まれた優しさなのでしょう。しかしそれは日本人同士で成り立つことです。

大陸には大陸の歴史があり、習慣があります。自分を守れるのは自分だけです。

せっかく民法典で30日間の冷却期間というルールができたのですから、これを機に自分を守る方法を考えてみてはいかがでしょうか。