子供が失踪した時、親はどのように行動するべきか

●情報

中国内に滞在していると、たまにWechatのモーメンツで捜索をお願いしているコメントの転載を見ることがあると思います。

中国では今でも人身売買があり、男子の場合は5歳くらい、女子で15歳位の誘拐が目立つ。

男子の場合は物心が付く前に自分の子として育てたり、男子のいない家庭に売られ、女子の場合は東南アジアに花嫁として売られる。

まるで歴史教科書に載っているようなことが、今現在も実際に存在する。

 

コロナの影響で入国できなかった人達も、ビザの緩和で徐々に戻り始め、また家族帯同で駐在する家庭も増えてきている。

ニュースなどでは中国はコロナを克服し、経済は回復傾向にあると言っているが、低所得層や貧困層はコロナの影響をもろに受け、犯罪に走る人も少なくない。

 

そうなると増えるのが誘拐事件だ。

日本などの場合、誘拐されると身代金を要求されるが、中国の場合はそのまま売られてしまう。

結果、誘拐されて戻ってくる子供は1%以下となる。

 

上海も決して安全とは言えない。毎年多くの児童が失踪しているのだ。

 

家族帯同者にとって子供の安全確保は在重要課題だと思います。

 

そこで万が一、子供が失踪した場合の対処法を記します。

 

まず子供がいなくなったら、当然周囲を探しますが、同時に即時110番通報しましょう。

日本などでは失踪した場合、24時間待たなければ通報できないような形ですが、中国は24時間待たなくても通報できます。

通報した直後に子供が帰ってきても警官は怒りません。逆に「見つかってよかったですね」となります。

 

通報する場合は子供の特徴、性別、当日の服装、髪型、失踪場所(住所は付近の住所表記プレートの路の名前と番号でOK)、通報者の氏名と連絡先を伝えます。

 

すると警察は現場に警官を派遣すると同時に、一斉に手配を行います。

まずは付近の居委会や街道に連絡が入り、居委会等の職員が街にでます。

そして私も登録しておりますが、支付宝内のミニプログラムで団圓プログラムというのがあり、失踪場所の半径100KM以内のスマホに通知が届きます。これには市民やデリバリーの配送員などが登録されており、一斉に全員が子供を探す仕組みなっております。

 

警官が到着すると現場を再確認し、指令室に連絡。管轄派出所内のモニター室で街中の監視カメラを使って追跡します。

 

このようにして子供を発見するのです。

 

したがって、子供が失踪した場合は24時間を待たず、慌てずにまずは110番通報しましょう。

 

言葉が苦手な場合は、Wechatの110番通報プログラムや、先ほど紹介した団圓プログラム内でも通報でき、これらは文章での通報と同時に写真も送ることができます。

 

万が一、子供が失踪してしまった場合、とにかく110番通報するようにしましょう。

 

 

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