KTVで小姐の胸やお尻を触った日本人駐在員に行政処分

●情報

 

4月初旬、上海市内の日式KTV内で酔った日本人駐在員が女性従業員(小姐)の胸やお尻を無理やり触ったとして110番通報され、現行犯で捕まるという事件が発生しました。

この駐在員は治安管理処罰法違反として行政処分を受け、罰金5000元となり釈放された。

 

警察の話によれば、虹橋エリアにある日本人向けKTV内において、シャンパン1本、ワイン1本注文した駐在員が酔って小姐に抱きついたという。抱きつかれた小姐が抵抗すると「こんだけボトル入れたんだから触るぐらいいいだろ。チップ払うんだから文句言うな」と嫌がる小姐の胸やお尻をドレスの中に手を入れて触ったという。触られた小姐は店の店長に相談。店長が駐在員に対し「おさわり」を断ったところ、駐在員は「俺は○○会社の総経理だ。チップ払うし、ボトル入れたんだから文句言うな」と怒り出し、コップを投げ、カラオケを壊したという。店長がそれでも落ち着かせようと説得したが、小姐が110番通報し、近くの派出所に連行されたというものだ。

取調べに対し「KTVなんだから良いだろ」と開き直る態度に、警察は行政拘留を検討したが、店の店長が壊したカラオケシステムとコップ代を弁償、小姐への謝罪をすればよいということで、駐在員は後日弁償することを約束。その場で小姐に謝罪したという。警察は行政処分罰金5000元で釈放したという。

 

一部KTVなどでは広告で「おさわり」や「ランジェリー」などをアピールしている店があるのも事実。

またKTVはチップ制の店で、小姐に直接お金を渡すシステムであり、また買春の温床となっていることから、駐在員の中にはKTVを俗に言う「おさわりパブ」や「セクキャバ」と勘違いしている人も多い。

 

しかし、そもそも中国では日本で言う「風俗」の存在を認めていない。KTVだから触ってもよいというのは日本人が勝手に間違った解釈をしているだけで、厳密には女性が隣に座ってお酌することも許していないというのが法令である。

 

実際に中国に駐在になった際に、役職が「総経理」となり、「社長」になったと勘違いし、横柄な態度にでる駐在員が居ることも事実である。

 

※日本で言う「代表取締役」や「社長」は中国では「董事長」「執行董事」「法定代表人」を指す。

 

仮に会社内では上の立場になったとしても、街ではただの日本人である。

ここが外国であるということを再度認識して、日本人として現地法令を遵守し、恥ずかしい行動を控えるようにしてもらいたいものだ。