台風の時の注意事項

●情報

 

基本的に台風の直撃の少ない上海ですが、過去に何回か上陸したこともあります。

過去の例を元に下記事項に注意してください。

 

◆警報の種類

中国では警報は色でランク分けされています。

藍色警報:注意

黄色警報:警戒

橙色警報:厳重警戒

赤色警報:極めて厳重警戒

となっていて、橙色以上になると休校等もあり、また職場でも出勤制限を行う必要性が出てきます。

 

◆注意事項

橙色警報以上が発表された場合は基本的に外出を避けてください。どうしても外出が必要な場合は以下に気をつけてください。

 

過去の例を元にポイントをまとめます。(2004年に実際に経験した内容より)

 

・強風によって頭上から看板が落ちてきます。:上海市内にはビルの外壁に無数の看板があります。接着が甘かったり劣化しているものが頭上から落ちてくる場合があります。

 

・強風によって頭上から植木鉢が落ちてきます。:上海では緑地化運動が盛んで、住宅の窓やベランダに植木鉢が多く存在します。しかし、台風等の災害知識の乏しい中国では台風時にこれらを室内に入れるという事を知らない人が多いです。その為、建物の入り口付近や歩道に面した家の窓から植木鉢が落ちてきます。

 

・大雨による冠水:上海に来る台風は速度が遅く、また上海付近で進路を変更するため長期間にわたり雨が降ります。その為、上海の排水ポンプの限界を超えたり、建設現場の土砂が流れ出し排水溝を詰まらせたりして冠水します。上海にはまだ古い建物も多くあり、共同トイレや下水が溢れだす場合があります。衛生的に非常に危険ですので、冠水時は傷口に水が入らないように気をつけてください。

 

・冠水しても強行突破するタクシー:上海市が発表している大雨時の水がたまりやすい場所では、台風等の長雨が続くとひざ上まで冠水します。しかしなぜかタクシーの運転手は突っ込みます。その為エンジンが水をかぶったり、タクシー自体が浮いてしまい、巨大な水溜りの真ん中で降ろされる場合もあります。

 

・台風が過ぎても・・・:上海周辺には長江が流れています。上海が晴れていても長江の中下流域で大量に雨が降りますと増水し、洪水の恐れもあります。

 

・強風によって切れた電線がぬれた路面でスパーク:強風で切れた電線がぬれた路面に接しスパークした事もあります。中国の電圧は200ボルトと高く、また電線が切れた場合でもぬれた路面に接し通電するため、電力会社が地域の電気を止めに来るまでに時間があります。近づくと非常に危険で感電する場合もありますので、気をつけてください。

 

他にも停電、断水等も可能性としてありますので事前の準備も忘れないでください。