●情報
鎖国まであと1歩!
習近平登場後、在中外国人にとって吉報は1つもない。性の都「東莞」はぺんぺん草も生えない荒野になり、複数のVPNがブロックされ、ネット環境は悪化の一途。今日になって、日本語TVが死亡確定なので、悲報+1をお伝えする。
日本語TVとは
そもそも日本語TVを利用していない人は少なくないし、存在すら知らない人もいると思う。かんたんに紹介すると、オンラインで日本語のTVを海外で見られるサービスである。
ご存知のとおり日本は著作権が厳しい国の1つだ。勝手に家庭で記録した内容をほかのデバイスで再生することはできないし、またそれを海外に持っていくことはできない。しかし、海外で生活する日本人にとって日本語番組は恋しいものの1つだ。そんなニッチな市場向けにサービスを提供しているのが、この日本語TVである。
仕組みは日本で録画したコンテンツをストリーム化して転送しているので、著作権法どう考えてもアウトなのだが、とても便利なサービスなのだ。
復旧のめど立たず
そんな日本語TVサービスに起きた事変が以下の画面である。起動直後に、TV局の選択ができるのだが…
何やら字幕が延々と画面上に流れている…。
もともとシステムメンテナンスなどをアナウンスする場所でのメッセージは以下のとおりだ。
[中国の国家政策上の理由により、システムが整流を必要とするため、回復時間が決定されることに!喜ばせるために不便さを理解します!]
まったくを持って意味不明の日本語である。もしも、部下がこんな翻訳してたら打首だ。正確な内容は日本語の後に出てくる中国語を読むしかない。
[由於中國國家政策原因,系統需要整改,恢復時間待定!給您帶來的不方便敬請諒解!]
ちゃんと翻訳すると下記のような意味になる。
[中国本土の政策により、システムの全体的な変更が必要となりました。復帰時間については見込みが立っていません。ご不便をおかけしますとともに、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。]
と、言うわけで事実上の死亡である。
数日前からあった予兆
実はこれには2週間前ほどから予兆があったのだ。それが、ネットコンテンツ含めた事業者の一斉摘発だ。
「国でマスコミ管理を統括する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が、テレビ放送や映画などをインターネット経由で多チャンネル視聴できるサービスのうち、81のメディアを摘発していたことが、17日分かった。同局の許可を得ていない違法サービスで、一部は無料で視聴が可能だった。」
本ニュース自体は別記事でお伝えしており、『もしかするとではあるが、iHome TVなどもそのうち規制されてしまうかもしれない。』などと書いていたが、まさに的中である。
ますます強まる規制強化・統制強化に無限のイタチごっこが始まりそうである。しかし、このグローバル化が進むデジタル時代に、鎖国とは、一体習近平は誰と戦っているんだろうか?