ゲリラ豪雨の季節到来。豪雨発生時の注意点

●情報

 

初夏に上海で発生するのがゲリラ豪雨。

日本でも度々話題になりますが、上海でも激しいゲリラ豪雨に遭遇することが多々あります。

 

上海で発生するゲリラ豪雨は容易に排水能力を超えるため、一度発生すると、あっという間に道路が冠水し、マンホールからは下水が噴出します。

 

そこでゲリラ豪雨に遭遇した場合の注意点をお知らせします。

 

・タクシー乗車時…

タクシー運転手は冠水道路でも躊躇無く突っ込みます。これは車の機構に関する知識が無いためです。結果深みにはまりエンジンが水をかぶりエンストします。中にはぷかぷか浮かんで流されるタクシーもあります。車内にはドアの隙間から水が入り汚水が足元に溜まります。そして深い場所で「降りてくれ」と言われてしまいます。こういうトラブルを避けるために、また安全のためにも、多少お金がかかっても、ゲリラ豪雨に遭遇し、道路が冠水している場所に来たら、停車するように運転手に言いましょう。それでも運転手は「没問題(問題ない)」といいますが、この言葉に根拠はありません。安全のためにも冠水場所手前で停車するように言いましょう。

 

・あふれた水に関して…

今では少なくなりましたが、まだまだ上海には垂れ流しのトイレがある地域もあります。また下水道が古いため、排水能力が追いつかず、マンホールの蓋が持ち上がり(または飛び)下水が噴水のようにあふれだします。この水は大変汚く、色々な雑菌や細菌が含まれています。皮膚に疾患がある方がこの水に触れますと感染症の恐れもあります。ゲリラ豪雨発生時には水が来ない場所で雨宿りしましょう。また飛び出したマンホールの蓋にも注意しましょう。

 

・ゲリラ豪雨が収まってもまだ危険…

ゲリラ豪雨が通過しても、あふれ出た水はすぐには引きません。そこに路線バスや車が躊躇無く突っ込み、歩道であっても車が跳ね上げた汚染水が飛び散ります。また水が引いても雑菌は残りますし、消毒もしません。ゲリラ豪雨が通過してもサンダル等での外出は控えるようにしましょう。またマンホールの蓋が取れて空き放しのマンホールもありますから、通行の際は十分注意しましょう。

 

・雹にに関して…

上海では雹が降ることはほとんどありませんが、稀にゲリラ豪雨が雹になる場合があります。雹に遭遇したら、まずはカバン等で頭部を守り、即時建物に入るようにしましょう。

 

・子供に関して…

上海は元々低湿地帯であり、容易に冠水します。街が冠水しますと上海市は水門を解放して、蘇州河や黄浦河、各用水路にポンプを使って一気に排水しようとします。そのため排水溝の吸い込む力が強いので、お子様は道路の排水溝には近づかないようにしましょう。また細菌感染等もありますので、可能であれば完全に落ち着くまでは建物内で待機するようにしましょう。

 

室内が冠水もしくは雨漏りした場合…

各項に記載したとおり、汚水にはたくさんの雑菌や細菌が含まれています。皮膚に疾患がある方は水に触れないようにしましょう。水が引いた後の対応ですが、すぐに大家に連絡し、原因となる部分の修復、破損した箇所の報告をしましょう。この報告が無いと退室時に保証金や修繕費などでトラブルになります。

また水が引いた後が物業管理に言えば室内の消毒をしてくれます(有料の小区もあれば無料の小区もあります)

 

これから夏にかけてゲリラ豪雨や台風などの自然災害が多くなります。正しい知識をつけて、自己防衛に努めましょう。