●情報
治安管理ですでに運用されている顔認証による各種違法行為の取締りですが、上海市長寧区ではこの顔認証システムを使った、歩行者と非機動車の信号無視の交通違反の取締りが始まりました。
まずは区内16か所に専用のカメラと標識を設置しております。
2019年1月現在の設置場所
北渔路天山西路交差点南側・・・歩行者取締り
长宁路凯旋路交差点東側・・・歩行者取締り
虹桥路虹井路交差点東側・・・歩行者取締り
虹许路虹桥路交差点南側・・・歩行者取締り
淮阴路青溪路交差点西側・・・歩行者取締り
汇川路长宁路交差点南側・・・歩行者取締り
剑河路仙霞西路交差点東側・・・歩行者取締り
江苏路愚园路交差点南側・・・歩行者取締り
娄山关路天山路交差点南側・・・歩行者取締り
茅台路娄山关路交差点西側・・・歩行者取締り
仙霞西路福泉路交差点東側・・・歩行者取締り
中山西路长宁路交差点南側約100m・・・歩行者取締り
天山西路福泉路交差点北側・・・非機動車取締り
天山西路协和路交差点北側・・・非機動車取締り
天山西路协和路交差点南側・・・非機動車取締り
延安西路剑河路交差点東側・・・非機動車取締り
実際のカメラと標識
顔認証によって違反が確認されますと、SMSや文書にて通知が届きます。
届きましたら通知にしたがって期限内に罰金を支払ってください。
期限が過ぎますと「征信(信用情報システム)」に登録され、継続して未払いや複数登録されるとブラックリストに登録され、航空券や高鉄切符の購入制限、出国制限、高額消費制限など、日常生活や仕事に影響が出てしまいます。
昨今、夜の仙霞路など街中を見ますと、上海人より若い日本人(服装などから判断)の信号無視が多く見られます。またタクシー待ちでも非機動車レーン等の車道でタクシーを待ち、車両の通行を妨害する日本人集団を良く見ます。
確かに一昔前は上海人もこのような交通マナーを無視した行動を良く見ましたが、昨今では上海人(ホワイトカラー)と思われる中国人は信号を守り、タクシー待ちも歩道で行っています。
まだまだ外地出身者は違反が絶えませんが、夜の仙霞路(古北路から延安西路の区間)などでは車道でタクシー待ちをしたり、娄山关路の交差点で信号無視など、交通ルールを守らない日本人を良く目にします。
周りの交通マナーが悪いから自分も。という考え方は大きな間違いです。
以前日本で「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんていう言葉もありましたが、今の上海では「赤信号みんなで渡ればみんな罰金」です。
また実際に交通事故に遭えば、中国では歩行者であっても違反行為があったうえでの事故の場合、歩行者にも責任が科せられますし、歩行者側に重大な違反があって事故に遭った場合、100%歩行者責任という判断もあります。
また例え自分が悪くなくても、交通事故に遭えば会社に与える負担も大きなものになります。
あたりまえの事をあたりまえにしていれば、このような交通顔認証もホテルや街中の治安顔認証も気にする必要はありません。
上海の交通事情も昔に比べるとかなり良くなりましたが、まだまだ日本のようにはなっておりません。
青信号でも注意が必要ですし、横断歩道でも注意が必要です。
自分を守るためです。普段から注意を怠らないのと共に、自身も交通ルールを守り、中国人のお手本となれるよう心掛けていきましょう。