外来人が住む賃貸物件を大家が一方的に追い出す事例が多数発生しております

●情報

昨今、新型コロナの影響もあり、大家が外地や外国に貸し出している物件を、感染の恐れがあるからという理由で、一方的に契約を破棄して追い出したり、出て行かない借主に嫌がらせで電気やガス、水道を止める事件が多数発生しています。

これは街道や鎮、村からの通達で、大家に対する責任部分を強化したために発生していると考えられます。

 

今のところ日本人が借りている賃貸物件で強制解約されたという話は出ておりません。ほとんどが外地から戻った中国人と大家とのトラブルです。

しかしこれは他人事ではなく、外地や外国(感染者の多い国)から戻ったばかりだと、一部ホテルではチェックインを断っている状況があります。

その為、上海に戻ったばかりで家を追い出され行き場を失う事になるケースが出ております。

実際に公安局では街中で住む場所が無くなった人を多数救助しております。

身近では長寧区で銀行のATMで寝ている人を発見して保護したりしております。

 

万が一、大家から出て行けと言われたらどうするか。

 

ここでは解決方法をお伝えします。

 

1、大家から電話やメール、文書で契約満期前に出て行くように言われても、慌てず家に留まってください。中には電気を止めたりする悪質な大家もいますが、それでもすぐに出て行かずに家にいてください。家から出ると鍵を変えられたり、荷物を捨てられたりしてしまいます。

 

2、大家から契約期限前に出て行くように言われたら、地域の居委会に連絡しましょう。あるいは管轄の派出所でも構いません。

 

3、連絡すると居委会と警官が家に訪問してくれます。訪問時はマスクを着用することを忘れないでください。

 

4、居委会と警官は契約書、家賃の納付記録、電気・ガス・水道の支払記録を証拠として採取します。

 

5、居委会と警官が大家に直接話をし、警告を与えてくれます。

 

6、そのまま居住できます。電気・ガス・水道を大家に勝手に止められた場合はそれぞれの供給会社に連絡すればすぐに復旧してくれます。

 

これら今回の新型コロナの防疫期間の特例の対応方法です。通常時は民事案件になるので警察等は動いてくれません。

 

当然、その後、大家との関係は悪化しますが、現在上海市の通達で不動産屋や居委会に新規の賃貸契約の禁止や内見の禁止を通達しております。

つまり引越すことができませんので、この対応方法を頭の片隅に入れておいてください。

 

またKTVの女性などで「大家に追い出されたから同居させて」とか「お金を助けて」などの嘘が出てくる可能性もあります。このように言われたら上記の方法を親切丁寧に教えてあげてください。

不用意に部屋に入れたりしますと居委会から警告を受けたり、指示にい従わない場合は処罰される場合もあります。KTV等で働いてる人は行政等から警告されると逆ギレする傾向があります。当然、その場で言い合いになったり喧嘩になれば、本人はもちろん逮捕ですが、部屋に入れた人もただでは済まなくなります。気を付けてください。

 

またご自身で警察などに連絡がうまくできない場合はSTCCの無料相談までご連絡ください。