●情報
新型コロナウイルス感染対策として街中で売られている消毒液が「84消毒液」です。
84消毒液は次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするもので、日本でも塩素系漂白剤を薄めて次亜塩素酸ナトリウムを作る方法を厚労省などが紹介しています。
しかし84消毒液の希釈度を間違えると、大変なことになりますので注意してください。
河南省に住む女性はめまいや脱力感を訴え、病院に入院しました。CT検査の結果は白い影があり新型コロナ肺炎と同様の状態でした。
しかし武漢への既往歴はなく、接触歴なども無し。また核酸検査や血液検査も陰性。
新型コロナとは断定できませんでした。
その後の調査で、この女性はアレルギー性肺胞炎と診断されました。
この女性は新型コロナ感染対策で、家の中を84消毒液で毎日消毒しておりました。
しかしながらこの女性は84消毒液の正しい使用方法を知らず、中国が定める希釈度よりはるかに濃い濃度で使用していました。しかも換気しなければいけないことも知りませんでした。
※ちなみに中国が定める希釈度は100倍です。84消毒液1に対して水99の割合です。使用後は部屋の喚起をするように注意を促しています。
その為、この女性は高濃度の84消毒液。つまり高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを連日大量に吸い込み、結果としてアレルギー反応を引き起こしてしまい、肺胞が炎症を起こしてしまったのです。もしこのまま高濃度で84消毒液を使用を続けていれば、命の危険もあったでしょう。
地方や農村などでは正しい防疫、正しい感染防止策を知らない方が多いのも事実です。
この女性のように「消毒だから濃い方がよい」と自己判断してしまった結果、命を危険にさらしてしまう場合もあります。
感染防止は非常に大切なことです。しかし普段の行動も含めて正しい感染防止策を講じるように注意しましょう。
重複になりますが、中国関係当局は84消毒液の使用方法に関しては消毒液1に対して水99。100倍に薄めること。使用後は部屋をよく換気する事としています。
最近とあるKTVに行った中国人から聞いた話ですが、個室内がものすごく塩素臭かった。目も痛くなり、耐えられず30分で店を出たそうです。
KTVの個室などは換気が非常に難しい環境です。またKTVのような店で働く従業員の学歴や知識を考えれば、上記の河南省の女性と同じかもしれません。
これでは店に行って新型コロナ感染するか、アレルギーを起こすかの2択で、いずれも命がけですね。正式に許可が出ていなわけですから、当然リスク覚悟になるでしょう。
感染防止や防疫は正しい方法で行うように心がけましょう。
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