個人で日本の家族等にマスク等の支援物資を送る場合の注意

●情報

2020年4月30日追加

個人での国際宅配便を利用した日本へのマスクの発送が4月29日23時より禁止なったとの情報がありました。

現在真偽を確認中ですが、事実である可能性が高いと思われます。

明確な発表が無く、確認方法が無い状況です。

発送をお考えの方は、宅配業者にお問い合わせください。

 


 

日本でマスク等の購入が困難になったり、一部の買い占め等で、日本にいるご家族の生活に影響がある場合がでております。また高齢の家族がいる場合、薬局に並ぶのも大変でしょう。

現在、中国ではマスク等も普通に購入でき、日本にいるご家族等へ支援を考えている方もいると思います。

 

中国海関(税関)では国外への支援物資に関して厳しいルールを設けております。

まず基本的に医療用マスク等の医療用物資は個人で送ることができません。

医療用物資を日本に送ることを考えている方は必ず貿易会社を通し、貿易会社の指示で各種書類などを準備してください。

 

ここではあくまでも個人での送付に関する注意とし、医療用物資に関しては貿易会社にお問い合わせください。

 

まずEMS、DHL、Fedex、順豊などを使って個人でマスクを日本に送る場合、申告内容に虚偽記載しないようにしてください。運送会社によっては荷受けを拒否される場合もあります。

先に述べたように医療用物資を送ることはできません。一般的な防塵マスク、KN95マスクは送ることができます。一般マスクでも黒色のマスクは送ることができません。

 

個人荷物は一般的に荷受け会社が荷受け時にチェックし、問題なければそのまま通関するようです。したがって荷受け会社の人がOKと言えばOKになるわけですが、集荷に来る人は念のためか「通関しないかもしれません」と言ってきます。

箱に詰める際はマスクの「合格証」が見えるように詰めましょう。

また確認で「医療用マスクが入っていないか」「黒色のマスクが入っていないか」を聞いてきます。

その為、集荷時は箱を密閉せず、集荷に来る人に全て見せるようにしましょう。

 

実際に順豊で送った場合ですが、一般の使い捨て防塵マスク、個別密閉包装のKN95高機能マスク(紺色)、トイレットペーパー、ティッシュペーパーは送ることができました。

ただ航空便が減少しているため、届くまで2倍から3倍の時間が掛かりました。また東京に送ったのですが、航空便の影響か、なぜか一旦大阪に行きました。それでも上海から東京で5日間で到着しました。

 

日本の家族にマスク等を送る場合のまとめですが

1、医療用マスク等の医療用物資は個人では送れない。※貿易会社に委託すれば可能

2、黒色のマスクは送れない

3、集荷時は密封せず、集荷に来る人に全て検査してもらう

4、到着まで通常の2倍から3倍の時間を要する

5、中国が通関させない場合がある。※実際に送ってみるしかない

 

ご参考まで・・・

 

 

 

※※STCC記事の無断転載、無断リンクは硬く禁じております。

Wechatはもちろん、LINE、ツイッター、フェイスブック等も含めたSNS、いかなる運営会社のブログ、掲示板、ホームページ、社内ネットワーク、クラウド、電子メール、SMSへの記事の転載やリンクも禁止しております。(トップページを除く)

また記事をスクリーンショットした画像の配布や発信も固く禁じております。

今後も適切な情報を中国で滞在する日本人に発信するため、無断転載、無断リンクに関するSTCC規定をご理解下さいますようお願いいたします。

無断転載、無断リンクに関する注意はこちら→「上海STCCの無断転載、無断リンクに関して