●情報
春節などで長期間部屋を留守にする場合は電気・ガス・水道の元栓(電気はブレーカー)を閉めるようにしましょう。
電気:中国の電圧は200V(220V)です。日本の倍の電圧になります。
部屋の電流が30Aの場合、日本なら3000Whですが中国の場合は6000Whになります。
中国でよくある電気事故は配電盤の老朽化によるスパークやショートからの火災です。
今では減りましたが、中国ではたまに停電もあります。上海などでは急激に気温が下がり一斉に暖房を使いますと一瞬ですが停電する場合もあります。その後すぐに復旧するのですが、その際に気を付けなければいけないのが通電火災です。
古い配電盤では通電によるショートやスパークがたまにあります。
部屋には冷蔵庫など電気を止められないものもありますから、長期間留守にする場合は必要な場所以外の電気を止めるようにしましょう。ブレーカーは玄関の近くにあります。そこにはおおもとの大きなブレーカーのほかに、各部屋などの小さなスイッチがあります。冷蔵庫があるキッチン以外の部分をOFFにするとよいでしょう。
そうすることで通電時に一気に電気が流れることを抑えることができ、通電火災のリスクも減少します。
またエアコンの消し忘れによる、部屋に戻った時の精神的ショックも避けることができます。
ガス:中国でよくあるのがガスコンロのつながるホースの老朽化(劣化)によるガス漏れです。
ガス検知器が義務ではないため、ほとんどの部屋にはガス検知器がありません。中国のガスコンロは多く家で調理台にはめ込み式で設置されているので、ガスホースをチェックすることは少ないでしょう。
建物や内装が新しいと思っていても、実は結構年数がたっています。
古北1期で30年以上。天山河畔や恒河でも18年です。中国ではガスコンロの設置や交換、修理は個人でやったら違法になり、必ず資格を持った人を呼ばなければいけません。そのため投資目的の部屋などでは清掃だけしてホースの交換などしていない部屋も多くあり劣化している場合があります。
長期間部屋を留守にする際はガスの元栓は閉めるようにしましょう。
元栓はキッチンのガスメーターのすぐ下にレバーがあります。レバーを横にすれば閉まります。
水道:東北・華北では大丈夫ですが、上海以南では水道管の断熱がなされていません。そのため大寒波が来たときなど凍結する場合があります。凍結すれば水は膨張します。結果古い水道管などが破裂してしまいます。
中国の内装ではキッチンを起点としてリビングなどの壁の中(天井付近)などを通ってトイレやベランダにつながっています。室内部分は凍結しませんが、キッチンとベランダは凍結しやすい場所です。上海の家などではトイレ(風呂場)以外は床下に防水処理を行っていない場合がほとんどです。
留守の期間、水道管が破裂し漏水すればすぐに下の階で雨が降ります。そうなると勝手にドアを破壊されて室内に入られる場合もあります。※警察もしくは消防立ち合い
水が止まればドアはそのまま放置され、家に帰ると部屋がめちゃくちゃということもあります。
長期間部屋を留守にする場合は不要な事故やトラブルを避けるため、必ず水道の元栓を閉めるようにしましょう。水道の元栓は水道メーターの横(注水側)にあります。レバーを縦にすれば水は止まります。
水道メーターは古い家の場合はトイレや台所の下にあります。新しいマンションでは玄関の外の踊り場にあります。
中国の多くの場合、賃貸借契約では契約期間中の電気ガス水道の事故の責任は借主側となります。
修理は家主側の責任で行いますが、事故は借主側の責任になります。
日本と違って借りる際に火災保険とか入っていないですよね。
もし事故が起これば多額の賠償請求が来ます。火災の場合なら小規模であれば上下階の分も賠償する場合があります。水道なら下の部屋は水浸しになりますから自身の部屋の内装と下の部屋の内装と破損品の賠償となるわけです。
春節等で一時帰国される場合など、長期間部屋を留守にする場合は各元栓を閉めるように心がけてください。
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