今の時期のサトウキビには注意が必要です

●情報

 

日本では観光地以外ではあまり見ることのないサトウキビを果物として売っている光景ですが、新規赴任者も増え、物珍しさから買ってみたくなる気持ちはわかります。

 

しかし今の時期のサトウキビは注意が必要で大変危険です。

 

中国でのサトウキビの収穫は中秋節ごろに行われ、この時期に収穫されたサトウキビが保管されて清明節から労働節過ぎ頃まで販売されます。

 

中国ではこういう言葉があります。

 

「清明のサトウキビは蛇毒を超える」

 

中秋節に収穫されたサトウキビは保存されるのですが、その保存の過程でどうしてもカビが発生する場合があります。

とくに清明節のころは気温もどんどん高くなり、カビの繁殖も勢いを増します。

 

サトウキビがカビ菌に汚染されると毒素が発生します。

 

その毒素によってこの時期は毎年サトウキビ中毒事件が多く発生します。

 

この毒素は中枢神経に影響を与え、体内に入ると数十分から数時間後に頭痛や痙攣を引き起こし、ひどい場合は虚血症、呼吸不全を引き起こし死亡する場合もあります。

 

今の時期のサトウキビは極力食べないようにしてください。

 

安全なサトウキビの見分け方は硬さ、色、臭いで判断します。

 

新鮮なサトウキビは硬く、やわらかいものは危険です。

色は外観は黒く白い粉を吹いているものが新鮮であり、色が変だったり、サトウキビの中心部が赤や黒に変色しているものは危険です。

臭いもアルコール臭がするものは避けてください。

 

これは生でかじる食べ方のみならず、観光地などにある生のサトウキビを絞ったジュースも同様です。

ジュースにされるとどのようなサトウキビだったがわからないので、今の時期は飲まないでください。

 

また一部がカビ菌に汚染されているサトウキビの場合、汚染部を切り落とせば大丈夫と考えがちですが、見た目がきれいな場所にもカビ菌の菌糸が入り込んでいる場合があり、食中毒の原因にもなります。

 

サトウキビの安全性に関しては見た目ではわかりにくく、大変危険です。

 

収穫期の中秋節頃であれば安全に食すことができますので、それまでは我慢するようにしてください。

 

 

 

 

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