上海市文游局最新通知。KTV等屋内娯楽施設と雀荘を抜粋

●情報

国務院の新ガイドラインを受け、上海市文化和旅游局は文書で新たな通知「沪文游[2020]127号」通知を出しました。

その中で日本人にも影響があるKTV等の屋内娯楽施設と雀荘に関する部分を抜粋します。

現在中国内では再度新型コロナウイルスの感染がの発見やクラスターが発生しています。隣の韓国ではナイトクラブでたった1人の感染者から100名以上のクラスターになっております。

文游局の通知を参考に、これら対策を怠っている店の利用を控えると共に、感染防止に努めてください。

 

第7項、加強娯楽場所防控工作

娯楽場所は営業期間中、消費者(利用者)の実名登記、完全予約制による入場者数の制限、錯峰入場(集団で入場させず、またお客が集まる時間帯に集中させずに時間をずらして入場させる)に実施、座席間隔を広くとる、場内の最大収容人数の50%に押さえ、個室においても入室人数を減らすことを厳格に実行しなければいけない。

KTVにおいては舞台、カラオケ機器(タッチパネル等の人が触れる部分)、座席、マイクカバーは「一客一消毒」「一客一換」を徹底。

雀荘においては雀卓、スイッチやボタン、テンボウ等は「一客一消毒」を徹底。

 

第10項、加強営業場所的監督検査

各区上海市文化和旅游局と文化執法大隊は営業場所の安全と感染防止処置の監督及び検査を厳しく行う。

問題が発見された場合は是正勧告を行い安全を確保する。改善が見られない場合は違法経営活動として法的処置をとる。

 

このように厳しい通達が文書にて出されました。他にも観光地や博物館等にもそれぞれ通知が出ております。

現在の中国では無症状感染者は発表されません。すでに無症状感染者による感染クラスターが武漢で発生し、その行政区は中リスク地区になってしまっております。また吉林省でもクラスターが発生し、吉林市内の行政区では高リスク地区に変更され封鎖されました。

中高リスク地区になりますと、会社の営業活動、出張などに多大な影響を与えます。

本来であれば上記のような屋内娯楽利用施設を控えるべきですが、経済的理由もあり上海市は条件付きで営業を認め、厳しい通達を出しました。

またこのような店に依存してしまっている方や、陪酒小姐と店に洗脳されて正常な判断ができない人がいるのも事実で、本来は責任ある社会人として今の時期にこのような店の利用は控えるべきですが、それができない人もいます。そのような方は上記を参考に、通達を無視して感染防止対策を行わない店には出入りしないように心がけてください。

 

例え店のママや陪酒小姐に電話等で「うちは大丈夫」と言われて店に行っても、もし何もしていなければ入店を拒否して帰宅するくらいの心構えを持っていただければと思います。

 

また自身の周囲にこのような店に出入りする人がいるならば、控えるように注意していただければと思います。

 

たった一人の感染が、これまで上海で数か月に渡る封鎖式管理に耐え、苦しみ、努力した人達や、命がけで戦ってくれた医療関係者の苦労と努力を一瞬で無駄にしてしまいます。当然感染者は躊躇なく公開されるでしょう。その時、その人は上海在住3000万人を敵に回し、また中国国内にいる日本人と日本企業への締め付けにつながってしまいます。

新型コロナウイルスは今は大丈夫でも明日はどうなるかわかりません。それは隣の韓国が証明してくれました。ですからたとえ感染防止対策をしていても、このような施設の利用は極力控えるように心がけてください。

 

 

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