日本人が日本人を騙す詐欺被害が続出

●トラブル情報

 

以前は中国人が日本人を騙す事が多かった事は、現在もボッタクリ等があるように皆さんご存知ですが、最近は日本人にお金を騙し取られたと言う被害相談が多くなっています。

 

その中でダントツ多いのが、ある日系企業の人に騙されたというものです。

 

月に1回はこの会社の名前を聞きます。企業名とその日本人名はここでは公開できませんが、お問合せを頂ければお教えします。

 

ではその手口を公開いたします。この会社による被害例は別の記事でも掲載している企業です。

 

おそらく皆さん「えっこんなことで騙されるの?」とか思うと思いますが、海外で同じ日本人だとどうしても信用してしまいます。

やはり言葉の部分であったり、それなりの物を見せられると信じてしまいます。

 

その企業の自称日系コンサル会社G社(本当は広告代理店)のK.Y氏(以下K氏と呼ぶ)です。本当に小口でちまちま搾取しています。

 

●対個人編

トラブル例① ビザ代行費用搾取事件

 

日本人SさんはZビザ取得のため、ネットで「上海 ビザ 代行」と検索し、このG社のサイトにたどり着きました。

 

そこには「国連NGO団体のDの常任理事をやっている(調査の結果、以前は関係があったようですが、現在は数々の問題を起こし数年前にクビになっており、Dに問い合わせても「うちは関係ない!K氏には迷惑している」と言われます)」とか労働局の外国人就業証申請代行業の許可カードの画像が掲載してあり、またYAHOOブログを使ってビザ相談をしてあり(調査の結果自作自演でした)、多くの方の対応をしているように見え、信用してG社に依頼しました。

 

申請代行費用で3000元払いました。

 

しばらくすると「貴方の会社ではビザ取れない」と言われ「ビザ取れる会社を紹介する。紹介料で2000元」と言われ払いました。

 

それから1週間後、「あなた自身に問題があるようで就業許可が出ませんでした」と言われ、返金を要求すると交通費等を差し引いて返金すると言ってくれたのですが、何度請求しても返してくれません。

最後には「貴方なんか知らない。貴方からお金を受け取った証拠をだせ」と言われました。

 

しかしG社は最初にお金を受け取る際に「領収書はビザ発給された時点で政府費用の領収書と代行費用の領収書を渡します」と言われていたので、確かに証拠はありませんでした。

 

警察に被害届を出そうとしたが、証拠が無いということで受理してもらえませんでした。

 

 

トラブル事例② ホテル予約代行事件

 

Iさんは出張で上海に来ました。しかし会社のミスでホテルの予約ができておらず、困ったIさんは携帯で日本語で対応してくれるところを探した際、たまたまG社のページにたどり着きました。

 

IさんはG社K氏に相談したところ、「本当は580元だけど、380元で泊まれる良いホテルがある。今、●●に打ち合わせで来ているので、そこまで来てください。」と言われ、指定の●●まで行きK氏会いました。

 

K氏は「5日間宿泊ならもっと安くできると思う。私の名前で予約すれば300元/泊になる。お金は私が払わなければいけないから300元の5日で1500元でプラス礼金として300元。合計1800を今払ってください。後はホテルに行って私の名前を言えば部屋の鍵をくれます」

と言われ、1800元をK氏に渡し、言われたホテルに行きました。

 

フロントでK氏の名前を言うと、「何?」と言われ、予約など無いといわれました。

 

IさんはあわててK氏に電話したのですが、ずっと通話中のアナウンスが流れるだけで、結局Iさんは部屋が空いているということで、正規の料金でそのホテルに宿泊しました。

 

翌日も電話はつながらず(おそらく着信拒否)、ホームページの住所に行ったのですが、別の会社が入っていて、結局G社を探す事ができませんでした。

 

 

●対法人編

トラブル事例③ 会社設立代行事件

 

上海で起業しようと、夢を持って上海にやってきたO氏。ネットで会社設立をサポートしてくれるコンサル会社を探して、G社のページにたどりつきました。

 

S氏によるとG社のホームページには会社紹介で「国連NGOのDの常任理事」と書いてあり、また会社設立代行のページには営業許可証の経営範囲に会社設立代行の許可があると、営業許可証の経営範囲の写真があり、ビザも代行してくれると言う事で、G社を訪れました。

 

必要書類をすべて用意し、資本金10万元の内資企業の設立を依頼しました。

 

代行費用10万元、資本金10万元をG社に渡しました。

 

1ヵ月後、G社より「会社はできたが問題がある。間違えて資本金50万元の会社ができてしまった。資本金が足りない。あと20万元用意してくれたら足りない分はこちらで貸します。」

と言われ、また「資本金になるお金だし、結局は返ってくるわけだから」と言われさらに20万元渡しました。

 

そして1ヵ月後、工商局より株主の中国人に電話があり、「今月中に資本金を入れないと、営業許可を出さない」と言われ、あわててG社に電話しました。

 

するとG社は「すみません。社員の一人が10万元と追加の20万元を持ち逃げした。今探している」と言い出しました。

 

結局、会社は出来上がらず、お金も返してもらえない状況で、公安へ被害届を出しました。

結果、持ち出した社員は逮捕され、今も服役しています。

 

しかし実態は違いました。調査の結果、G社のK氏はすべてその社員のせいにして、資本金逮捕された中国人と山分けし、着服していました。

 

K氏は自らも警察に被害届を出し、嘘の供述をしていたのです。

 

当時中国では先に通報したほうが有利みたいな感じがあったのも事実です。

 

 

トラブル事例④ 営業先紹介事件

 

上海に進出したD社は、顧客獲得のため日々奮闘していました。ある日、日本からの指示で、現地に精通しているコンサル会社を探し、そこにマーケットリサーチや上海の商習慣等を教えてもらえと言われ、ネットでコンサル会社を探しG社にたどり着きました。

 

G社K氏は「知り合いでD社の商品を必要としている会社が何社かある。紹介料2万元で紹介します。」と言われ、商品の粗利と今後の販売網の確立を考えたD社は日本の決済を受け、G社に2万元支払いを決め、契約ベースで支払うと言う約束で紹介を受けました。

 

さっそくD社はG社に紹介されたN社にアポをとり、営業しました。N社担当者は「G社K氏の紹介なら」と契約約束を取り付けました。

 

翌日G社から電話があり、「契約決まったでしょ。他にもあるから、まずは紹介料の2万元を払ってください」と言われ、契約の約束もあり、2万元をG社に渡しました。

 

数日後、N社担当者から電話があり「申し訳ないが、契約できない」と言われてしまいました。

 

D社はすぐにK氏に電話し「契約できなかったから、他を紹介してくれ」とお願いすると、K氏は「何社かあるが、みんな日本に出張で行っているので、上海に戻ってきたら紹介する。」と言い電話を切りました。

 

1ヵ月後、G社からまったく連絡が無いのでD社はK氏に電話しました。「まだみんな帰ってきてない」と言われ

D社は「もういいですから2万元返してください」と言いました。

 

するとK氏は「契約取れなかったのは、そっちの営業の問題。うちはきちんと紹介したから返金できない。自分の営業力の問題なのにうちのせいにされたら困る。不愉快だからもう紹介できない」と電話を切られました。

 

結局、2万元とられてしまいました。調査の結果、G社とN社は組んでD社を騙していました。

 

●対中国人編

トラブル事例⑤ 日本就業斡旋事件(公安受理済み)

 

日本で働いて成功したいと願っていたWさん。日本の就職口を一生懸命探していました。

そんな時、Wさんの日本人の友人A氏がちょうどG社に騙され中で、(そのときはA氏はG社を信じきっていた)G社K氏が日本で働きたい中国人を探していると言う事で、A氏はG社K氏にWさんを紹介しました。

 

ある日、K氏からA氏に電話があり「ちょうど日本の受け入れ先企業のI氏が上海に来るからWさんの面接をする」と言う事で、指定の日にA氏はWさんを連れてG社に行き面接をしました。

 

数日後、G社からメールがあり、「内定が決まったから、今後の打ち合わせをしたい」との事で、A氏はG社に行きました。

 

K氏は「Wさんが内定したから日本に送る手続きをする。日本側は何かあったときのために保証金として30万円を要求している。彼女に用意できるか?」と言うので、A氏はWさんに確認し、日本に夢を抱いているWさんは「何とか準備する」と言う事になりました。

 

するとK氏は「日本の携帯電話代を忘れてた。電話機の端末と契約であと10万円必要と言い、後日Wさんは携帯代も含めた40万円相当の人民元をK氏に渡しました。

 

K氏はWさんを先に帰らせ、突然A氏5万円相当の人民元を渡し「お礼だ」と言いました。A氏は怪しく思い受け取りを拒否したのですが、K氏が「もらっといて損はないだろ。お礼だから」と受け取ってしまいました。

 

それから数ヶ月経過しWさんからA氏に連絡があり「日本の件はどうなった?」と言われ、思い出したA氏はK氏に確認を取ったらK氏は「あの話は無くなった」と言いました。

 

A氏はその当時は日本も不況だしと思い、Wさんに「ごめん。なくなった」と伝えました。

WさんはA氏に保証金を返還するよう要求し、A氏はK氏に返還をお願いしました。するとK氏は

「そんな金はもう無い。貴方も5万儲かったんだから誤魔化しておいて」と言い出しました。

A氏はすべてをWさんに話し自分が受け取った分をWさんに渡し、残りはK氏に一緒に請求しようと提案しました。

 

そんな時、A氏も会社設立をG社に依頼していて、騙された事に気がつき、A氏とWさんはK氏を問い詰めました。

 

K氏はA氏に対して「一応会社はできたんだから文句言うな。問題があるならお金を払ってくっれば処理してやる」と、またWさんには「お前なんか知らない。お前が保証金を出した証拠があるのか」と言い出しました。

 

怒ったWさんは公安に告訴し、たまたまお金を渡す際、人民元をA氏を通して日本円に両替していたので、A氏の証言もあり、経済詐欺事件として受理してもらう事ができました。

 

しかし担当になった刑事偵査支隊の担当刑事は「証拠が少なすぎるし、日本人を逮捕するのは簡単じゃない。もっと被害者を集めて、領事館を通して欲しい」と言い出す始末。

 

結局、事件として受理はされたものの、送検できず、K氏は今も平然と上海に居ます。

 

公安局発行の告訴の受理書原本(個人名、連絡先は伏せてあります)

 

●対日本企業編

トラブル事例⑥ 中国投資案件紹介事件

 

これはまだ詳細は調査中なのですが、最近、上海での投資があると、神戸の医療団体に嘘の投資の話を持ちかけ、2000万円を騙しとったようです。