年末近し!KTV小姐による脅迫高額請求に注意!

●情報

 

年末になると増え始めるのがKTV小姐による脅迫や高額請求。中国企業では年末が決算なため、人事異動や帰任が多くあります。また師走は忙しいもの。店に行けずに売上が達成できない小姐の怒りは貴方に向きます。

クリスマスに正月、旧正月前ということで、この時期は多くの小姐がママやチーママの指導の下、あらゆる方法で金を求めてきます。

 

そこで実態はどういうものなのかを記します。

 

高額請求に発展するきっかけはさまざまです。というより小姐にとっては理由は何でも良いのです。また某大手日式KTV(○号店なんて展開しているKTV)ではママやチーママがバックアップして日本人から金を取るなんてことも有るとか無いとか・・・

 

◆きっかけ

 

・帰任

・売上貢献しない

・他店に行ったのが発覚

・一時帰国

・店に行かない

・別れ話

 

などなど、挙げればキリが無いですが、多くはこんなところでしょう。

 

◆小姐の言い分

 

・帰任の場合:「私はどうするの?日本に連れて行って」「会社を辞めて独立すればよい」等、無理難題を突きつけ「私は貴方に遊ばれた。私の青春を返して。要求(先に挙げたもの等)がダメなら賠償して」と始まり、短期決戦の激しい要求が始まります。短期決戦なため、会社には100%乗り込まれ、当然会社の業務や引継ぎができる情況ではなく、現地従業員にも同様が広がり、会社にも損害が出ます。要求金額は30万元から50万元。過去には200万元請求したバカ小姐もいました。

 

・売上貢献しない場合:「売上が足りない。彼氏なんだから助けて」「ワインが飲みたい、シャンパンが飲みたい」などとあからさまな要求が始まり、それに応じないと「貴方は彼氏なのに何で助けない」と怒り出す。そして「やっぱりあなたは私で遊んだだけ。賠償しろ」と始まります。この場合は家に乗り込まれ、玄関で騒いだり、室内の物を破壊し、近所や大家に迷惑をかける結果となります。当然引越しも考えなければいけません。そして思い通りに行かないと自分から警察を呼んで有る事無い事言い出し、朝まで派出所と言う結果もあります。この場合、会社に乗り込んでくる可能性は低いですが、初動を間違えると会社に来て大騒ぎします。会社の前で「○○会社の□□に強姦された」なんて騒ぐ場合もあります。要求金額は10万元から30万元。

 

・他店に行ったのが発覚した場合:小姐の横のつながりは凄いものです。たとえ上司や取引先の関係で自分の小姐の店以外に行っても、彼女たちはそれを理解してくれません。あとは上記の売上貢献と同じ結果に発展します。

 

・一時帰国の場合:正月を日本で過ごすため、小姐に日本に行く事を言うと買い物要求が発生します。一般的には胃薬や目薬。パックや化粧品ですが、中には超高級腕時計やバッグなどもあります。後者の場合は要注意です。一言でも「無理」なんて言ってしまえば「なんで!他の小姐の彼氏はみんな買ってもらっている」などと他の小姐を取り出し比較してきます。そして「やっぱり貴方は私を愛していない」と始まり、あとは大暴れして別れ話。そして手切れ金の高額請求が始まります。要求金額は30万元から50万元。また「一時帰国しないで。私より奥さんの方を愛しているんだね」と言い出して別れ話に持っていく小姐もいます。一方的に「貴方が悪い。私は被害者」と言います。こうなった場合、彼女の目的は別れる事と手切れ金ですから、どんなに諭しても聞いてくれません。要求金額は30万元から50万元。

 

・店に行かなくなった場合:小姐は自分に入る予定の金が他所に流れる事を非常に嫌がります。店に行かないと「何で来ないの。他に女ができたでしょ」とか言い出します。弁解しても聞き入れてもらえず、「貴方のせいで売上が足りない」となり、高額請求してきます。要求金額は10万元から50万元。当然初動対応を間違えれば会社に乗り込まれます。

 

・別れ話の場合:上記をまとめた感じです。

 

◆見解

 

最近のKTVは持ち帰りと言う名目での売春はほとんどありません。最近の主流は恋人と言う名の売春に変わっています。今まではショートいくら、ロングいくらなんて交渉もありましたが、今では売春婦も「私は持ち帰りできない」と平気で言います。なぜなら当日の金はボトルやワイン、シャンパンでカバーできますし、無理に自分の価値を下げることは意味がないと気が付き始めたからです。というよりチーママがそういう風に指導しているのですが、売春婦でない方があとで大きな金を得られるのと、継続して金を手に入れられる事を覚えたからです。最初の1回、2回はまじめな女の子を演じます。その方が駐在員ウケするからです。つまり指名につながるという事です。そして「私は他の小姐とは違う」と言い、特別感を演じます。そして何回目かのデートでセックスします。これも「あなただけ。あなたが好き」と言って男性の心に入ってきます。そして男性側も最初は疑ってはいるものの、セックスができる喜びと愛人ができたという優越感から「この子は他の小姐とは違う」と考えるようになります。そして最初は少ない要求から始まります。買い物に始まり、光熱費になり、家賃になります。この間、彼女は貴方の個人情報を必死に集めます。そして機が熟すと上記のような方法で化けるのです。

 

◆こういう小姐に注意

 

・個室内であなたと離れて座る小姐。酔った時だけ隣にぴったりと座る。

・ボトルを選ばせてくれない小姐。

・ワインやシャンパンをとにかく要求する小姐

・「私は他の子とは違う」「私はそういうことはできない」「他の客にも君は違うとよく言われる」と言う小姐。

・チーママとよく食事に行き、個人的にもチーママと親しい小姐

・おつりを平気でもっていく小姐

・車や家を自分で買ったという小姐

・高級ブランドの宝飾品をいっぱいつけている小姐

・「あなただけ」「あなたはお客じゃないでしょ」と言う小姐。

・5回目以内でセックスできた小姐

・友人や上司、同僚、客を連れて行った際に、連れて行った人にも指名の小姐がいる場合にあからさまに不機嫌になる小姐。

 

他にも色々ありますが、上記のような場合は九分九厘高額請求に発展します。

特に最後の2つはほぼ100%高額請求に発展します。一般的に中国人女性は相手を疑うところからスタートしますので、早くても3ヶ月、遅ければ半年経ってもセックスしないのです。「自分がモテるから」とか「自分の彼女は他とは違う」なんて思わないでください。逆にこれを読んでそう思った方はすでに洗脳されています。最初は「自分は大丈夫。騙される奴がバカ」と思っていたはずです。それが今では「彼女は他の小姐とは違う」という考え方に変わっていることに気が付いてください。このように最近の売春は恋人という仮面を被って、虎視眈々とあなたの財産を略奪しようとしています。既婚者であれば貴方のお金は奥様の財産でもあります。夫婦共同財産ですから、奥様の許可無く高額の買い物や高額の譲渡は、もう一方の許可が必要である事を再認識してください。

小姐は言い訳と逆切れに関しては貴方の100倍上手です。その点を留意し、自分が指名している小姐の行動と上記内容を照らし合わせてみてください。60%の一致で高額請求に発展する可能性は95%以上です。こう書くと「俺の小姐は5%の方だな」なんて考える方もいるといけないのではっきり言います。リスクマネジメントで95%の確率は「確実」と言います。十分に気をつけてください。

 

◆事前対策

 

・KTVに行かない:一部企業ではKTV禁止令を出しています。これは間違っていません。現在の上海や北京では日本人経営の日本料理屋も多くあり、街には日本語が溢れ、社内でも日本語で会話できる環境が出来上がっています。衣食住が日本と同様もしくはそれ以上の環境になっている現在では、10年前のような「外国にいると習慣の違いからストレスが溜まる。だからKTVで発散」とか「日本語ができない環境にいるから、せめてスナックやKTVの日本語環境が心が休まる」なんていうのは言い訳でしかありません。KTVに行かなければ仕事ができないという事は無いわけですから、KTV禁止令と言うのはリスクマネジメントとしては間違っていないといえましょう。

 

・名刺を不用意に出さない:個人の娯楽は本来経費で落とすものではありません。これは横領とも言えましょう。日本でテレビゲームを買って、その領収書を会社に出しますか?スマホゲームに課金してその領収書を会社に出しますか?ではなぜ夜遊びだけは経費で落とせるのでしょうか。会社が経費として認めるのは会社に利益が有ると判断するからです。交際費という勘定科目はあなたと小姐の交際の費用ではありません。接待や社員の高揚を目的とし、それが結果として会社の利益につながる可能性があるからです。ですから個人で遊ぶ場合は名刺は出さない。接待や社員大会で経費で消費する場合は名刺ではなく口頭で会社名を伝え、万が一紙に書いた場合や名刺を出した場合は領収書と共に必ず回収するようにしてください。

 

・小姐を家に入れない:家は情報の宝庫です。日本の住所や電話番号、会社情報、仕事を家に持ち帰る方ならそこには機密事項があるかもしれません。昨日今日知り合った中国人男性を夜中に家に入れて、そいつの横で寝れますか?絶対にありえないですよね。ではなぜ昨日今日知り合ったKTV小姐なら家に入れるのでしょうか。セックスという誘惑があるからですか?セックスの有無だけで中国人男性とKTV小姐の違いは何でしょうか。はっきり言ってリスクはまったく同じです。まして中国は数千年前から女性を使って計略する国です。女性を家に入れる方がよっぽどリスクが高いのです。家は情報の宝庫である事を再認識してください。

 

脅迫恐喝事件の被害者のほとんどは「彼女は貴方の情報を全て持っているが、貴方は彼女の本名すら確認した事がない」と言うのが現状です。つまり情報が全ての勝敗を決めるという事なのです。逆に言えば情報を取られなければ、彼女たちは何もできないという事です。もっと言えば社名も自分の名前も全部嘘であってもKTVで遊ぶ事ができます。問題なのはKTVの遊びをKTVの外に持ち出してしまう事です。KTVで遊ぶ事は別に悪い事ではありません(厳密に言うと三陪行為という違法行為、脱税幇助、売春など違法不法行為)。しかしそれは店の中の話しであります。

事件を事前に予防するためにも個人情報の管理を徹底し、安易にKTV小姐を考えない事です。この記事を読んで心が痛くなった貴方。「こんなのは偏見だ」と怒った貴方。「これは一般論で、俺の彼女は違う」と考えた貴方。「この記事はでたらめだ」と反感を抱いた貴方。

次の被害者は間違いなくあなたです。

 

今まで石橋を叩いて渡るような人生を歩んでこられた方でも魔都上海では簡単にハニートラップに掛かります。

ほんの気の緩みで、今まで頑張ってきたものが一瞬で崩壊するのを何度も見てきています。

 

この記事を読んで、怒った方も、反感を持った方もリスクに対してもう一度考えていただければと思います。

 

万が一、小姐の高額請求が始まってしまった場合、初動対応がとても重要です。日本の常識つまり貴方の常識は通用しません。STCCに相談に来る方の多くは、自分で自分なりの考え方で初動対応しており、結果として手に負えなくなって相談にやってきます。

自分では「そんなことない」と思っていても、第三者から見ますと完全に小姐にコントロールされているのが実情です。

 

自身の社会的信用、会社の社会的信用を失う前に、高額請求がきたらお気軽にご相談ください。

本当の初期であれば、アドバイス通りに行動する事で、会社への被害を防げ、お金の損失も最小限に食い止める事ができます。

手に負えなくなってからですと、どうしてもSTCC提携企業の実務対応が必要になってしまいます。

そうなる前に、間違った初動対応しないためにも、自分の考えだけではなくこれら記事内容やアドバイスで正確な情報を持つように心がけ、トラブルが発生しないように心がけてください。

 

長くなってしまいましたが、これは決してテレビドラマではありません。実際に起こっていることのみを書きました。当然中にはKTV小姐と結婚した日本人男性も多くいる事は事実です。独身であれば恋愛と言える場合も多く有ります。しかし既婚者で妻子がいる事を承知で貴方と恋人と言ったり、セックスする場合は、上記のようなことを考えても損は無いはずです。結婚ができないわけですから、目的は何か。考える必要があると思います。

 

最後に、本記事を読んで、気分を悪くされた方には本当に申し訳ございません。しかしこれもまた現実であることをご理解くださいますようお願いいたします。

 

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