上海市内日式KTVの偽ワイン、偽酒に注意!

写真は縁むすびで高額で売られている白ワイン

●情報

 

昨今、上海市内の日式KTVでは小姐への売上バックが多い事からワインやシャンパンの要求が、非常に多くなっている事は、飲みに行ったことがある人なら良くわかるだろう。

 

写真は上海の縁むすび7号店で1680元(日本円で約34000円)で売られている白ワインで、この店では一番安いワインである。

 

本来中国では輸入品に関しては必ず中国語のラベルを貼らなければいけないのだが、このラベルは水につけるとなんとインクが溶け出すのだ。明らかにインクジェットプリンターで簡易的に作られたものである。

日系スーパーなどに行けばこのような中国語のラベルをよく見るであろう。しかしどこに水でインクが溶けるラベルがあるであろうか。

このようなものは偽物である可能性が非常に高い。

 

実際に上海STCCでは調査を行った。

このラベルにある会社「上海真凱商望有限公司」は実在する。

しかしこの会社の登記住所は上海市松江区佘山镇天马东街92号1317室である。浦東新区ではない。

しかも経営範囲は日用百貨、建築建材、電線等の販売、包装食品販売。どこにも輸入酒類販売などは書いていなかった。貿易許可の無い会社がチリから輸入したワインを販売しているわけだ。貿易会社に勤務している方ならわかるであろう。実に不思議である。

 

過去に中国河北省で偽ワイン製造工場の一斉摘発があった。すでに上海や北京などの数万本流出して大騒ぎなったのだが、成分は20%が何かしらのワインで80%が水。そこに化学薬品、工業用アルコール、着色料、香料を加えるという。

専門家の検査では発がん性物質が高濃度で検出されたという。

 

こんなものを小姐に言われるままに毎日、毎週飲まされていたら間違いなく身体を壊すであろう。

写真のワインも偽物であれば仕入れは20元前後ではないだろうか。それを1680元つまり実に84倍もの金額で買われるのだ。上海にはびこるボッタクリ店でも84倍なんて金額はつけないだろう。

 

今回は縁むすびで売られている白ワインを撮影したが、赤ワインもシャンパンも似たようなものであると想像がつく。

 

お金だけの問題であればまだしも、身体まで壊すとあれば話は別である。

どんなに小姐に要求されてもこのような偽酒、偽ワインには手を出してはいけないのだ。