KTV小姐の高額請求に対するSTCCの対応の一部公開!

●情報

 

春節前になると急増するのがKTV小姐による不当高額請求。STCCにも今月に入ってかなりの相談が入っています。

そのほとんどが春節前で田舎にお金を持って帰りたい小姐と日本人のトラブル。

小姐はいろいろな理由でお金を請求してきます。

請求理由を以下にあげます。(STCCに来た相談の内容より一部)

・「弟の学費で15万元」

・「父の手術費用で20万元」

・「妹(弟)の結婚費用で30万元」

・「田舎に家を買いたいから125万元」

などなど、多くは家族を理由にお金を求めてきます。

ただしここで提示される金額は嘘。

弟の学費であれば5万元あれば十分でしょう。しかもこの時期に必要になることはないし。

妹の結婚費用なら新郎方はどうなってんの?

家を買いたいなんて非常識。

普通に考えればこんなの無視すればいいじゃんと思うでしょう。そもそもKTV小姐の家族のために金を使う義務はないのです。

しかし普通ではないのがKTV小姐。

弟の学費で「そんなに高いわけない」なんて言えば家中の物を破壊されるくらいの逆切れ。

父の手術費用で「領収書持ってくれば払う」なんて答えたら「中国の病院は先払い。父を殺すのか」と逆切れ。「じゃあ一緒に病院に行こう」と言えば「あなたが来たら家族にどんな関係か聞かれて大変」と一見まともな回答が来るが、実はこれらは全て嘘。金を手に入れるための言い訳。

そして自分の思い通りに行かないと逆切れする。まるで幼稚園児の買い物のようだ。

ただこれを見て、現在KTV小姐と関係ある方は「そうそう」とうなずくのではないだろうか。

そしてこれらを完全に拒否すると始まるのが手切れ金請求。

小姐は嘘で金が入らないとわかると「やっぱり貴方は私を愛していない。私の家族がどうなってもいいと思ってる。私を愛していない証拠。別れる」とか「私が大切なら私の家族も大事でしょ。あなたは酷い。他に女がいるでしょ。悪いのはあなた。だから別れる」と一方的に悪人にされて別れを告げられる。そして手切れ金として30万元から100万元請求され、脅迫事件に発展するわけだ。

 

こんなのが今月に入って既に実務対応依頼で10件を超えている。縁むすび7号店の8件を筆頭にハニーハント3件、花都1件、GP1件、その他となっている。これは実務対応を依頼された件数で、対応完了したものから対応中のものがある。

相談件数で言えば縁むすび7号店が34件と断トツだ。(月間相談数としては新記録)

とうぜんSTCCに相談に来られる方は氷山の一角であり、水面下ではこの数倍になっているだろう。

そしてこういうKTV小姐の悪行に間違った対応をすると取り返しのつかない事態になっていくわけだ。

 

絶対にやってはいけない対応方法の1番はやはり言われたとおりにお金を渡すこと。これを行えば今後ことある毎に金を搾取され、額もどんどん増えていきます。そしてこれらが他の小姐にも広まり、被害者の増加につながります。また金額交渉をするのも間違いで、小姐はお金をもらえることを確信し、いかに多く取るかで、脅迫がエスカレートすます。

 

そもそもなぜ小姐がお金を請求してくるかと言う事を考える必要があります。

本来彼女たちは日本人からお金をもらえる理由はありません。仕事(店内)でのチップは別。しかし実際は日本人側に「お金で解決すればよい」という考えがあり、今までそうやってお金を支払ってきた歴史が、現在の脅迫恐喝事件につながっているのです。

しかしこの「お金で解決すればよい」と言う考え方自体も間違いで、別の記事でも書いた通りその金はその人だけのお金ではないと言う事です。

 

ではどうすれば解決できるかというところに行きつくのですが、昨今のKTV小姐の脅迫恐喝事件では自分で解決するのは困難でしょう。

理由は日本人側の知識も完璧でなく、また最大の原因はKTV小姐はバカだと言う事です。

税金の払い方も知らない小姐が「私はあなたに遊ばれた。だから賠償金として30万元」とか言うのです。

金額の根拠を聞いても当然答えられない。根拠のないお金に振り回されるわけだ。

そして中国の法律をしらない駐在員は日本の常識を持ち出して理屈を並べて拒絶する。しかしバカな小姐は感情論で逆切れして暴れて脅迫をしてくる。逆に言えばバカだからこそできる芸当だ。

こんな相手に理屈は通じない。こういう相手には「無理だ」という事を実感させることが肝心なのだ。

STCCが解決できる要因の一つが民事事件ではなく刑事事件として扱うということにある。弁護士なら和解を模索するであろう。そしてある程度の金額で着地させる。これでは喜ぶのは小姐と弁護士だけであって、被害者は本来支払う必要のない金を支払う結果になるわけだ。

刑事事件にするとどうだろう。KTV小姐は一銭も金を手に入れられないどころか、前科やそれに近い記録が身分証に記録されるわけだ。実際にSTCCの対応で拘留したKTV小姐もいる。

これがまさに「無理だ。」という実感なのである。

しかしこれを被害者本人がKTV小姐に言えば小姐は「はぁ、何言ってるの。悪いのはあなたでしょ。あなたは私であそんだ。」とか「私はあなたに強姦された。私が警察に通報する」なんて言うでしょう。それを言われて日本人はまた言いなりになるのだ。

 

ここで重要なのが法令や条例、判例や公安の内規である。

中国においては警官も裁判官も尋問はしますが、実際はこれらの証言は一切信用しません。中国を知っている人なら良くわかっていると思うが、例え法廷で会っても中国人は平気で嘘を言う。というより本人は嘘を言っている実感すら持っていない。

なにか事件が起こると中国人はまずは仲間を集める。仲間に自分の都合の良い話をする。駐在員とのトラブルでは「彼は酷い。私で遊んで他の女を見つけたら別れると言いだした。お金もくれない」なんて話す。小姐の友人は「かわいそう。その日本人は酷すぎる。妻子がありながら私の親友と遊んだ。最低だ」なんて慰めるわけだ。それを色々な友人にやっているうちに「自分は悪くない。悪いのは日本人。賠償金を払うのは当然」という考えが強くなり、結果として怒って物を破壊しても「悪いのはあなただからしょうがない」という発想につながる。つまり友人にフォローされていくうちに自分が正しいと自分を洗脳していくわけだ。洗脳された小姐は法廷や派出所であっても平気で嘘を言う。しかしこれは嘘ではないのだ、。彼女の中で洗脳によってつくられた物語があり、そしてそれを事実であると自分を洗脳しているからだ。当然その根拠は友人達の慰め言葉にある。友人は当然慰めるであろう。だって小姐は自分の悪は一切話していないからだ。

こんな相手と戦うわけだから、簡単には解決できない。

相手がバカだからこそ、こっちは冷静に根拠を示し、相手に「無理だ」と言う実感を与えなければいけないのだ。

 

ではどうすれば相手に実感を与えられることができるだろうか。

上記に「私はあなたに強姦された。私が警察に通報する」と書いたが、こう言われたらきっと駐在員は怖くなるだろう。

しかし安心してほしい。中国では治安事件は発生から24時間以内に通報しなければ事件にならないという決まりがある。もし彼女が警察に上記のように通報しても、事情を聴くために派出所には呼ばれるかもしれないが、警官は小姐に「なぜその時に通報しなかったんだ」と言って相手にはしないであろう。

 

次にKTV小姐には駐在員にお金を請求する権利はないということ。

これは楊浦区人民法院に良い判例がある。浮気した男性は小姐と同居を開始し2年。生活費として計87回合計107万元をあげていた。しかし別れ話になり小姐は男性に賠償金として20万元を請求。当時この男性はこの20万元を分割で払う事を約束し署名した。支払が履行されず、小姐は裁判所に請求裁判を起こした。しかし裁判官は「二人の関係は公序良俗に反する行為」と認定し請求を棄却した。裁判になって夫の浮気を知った妻は、今度は小姐に対して夫があげた107万元の返還請求をしたわけだ。裁判官は「二人の関係は公序良俗に反する行為で、この107万元は二人の生活費と言う事にするわけにはいかない。よって107万元は財産権の有する妻に返還されるべき」と断定し、小姐に全額返還命令を出したわけだ。

 

つまり彼女たちが駐在員からお金をもらうのが当たり前と思っているのは間違いであると言える。しかし小姐はバカだからこんなことも知らずに恐喝してくるわけだ。

中国でも恐喝は違法行為である。「治安管理処罰法」と言う法令がある。これは行政で処分できるという優れものだ。恐喝、暴力、器物損壊はこれを使えば解決できる。実際に警官は二人の事だからと中々法令に則って処理してくれないが、これも小姐を黙らせる材料になるわけだ。

 

STCCはこれらも使い、彼女に警告を与える。絶対に交渉はしない。交渉とはお互いの妥協点を見つけることだ。しかし上記の通り、妥協することがナンセンスであるため、交渉は必要ないのだ。

 

KTV小姐は他にも小姐自身が実感していない犯罪がたくさんある。売春、脱税、恐喝、麻薬などなど。

これらは裁判や警察でやりあうには証拠が必要ではあるが、小姐に警告する分には十分である。

そしてKTV小姐に「これ以上続けたら自分が損しますよ」と言う事を教え且つ実感させるのだ。

 

STCCは弁護士ではありません。ただこうやって交渉ではなく戦うというスタンスで小姐に向かう事で、黙らせて来ています。

これを被害者自身が行う事は到底難しいでしょう。きっと彼女の変な理屈に言いくるめられて、逆に被害を大きくしてしまいます。

 

今回わかっていただきたかったのは、相談でいつも「支払わなければいけないのでしょうか」という質問が多いので「支払う必要はありません」と言う事を伝えたく、STCCの対応の一部を公開し、小姐の言い訳に負けないように知識を持ってもらいたく思い書きました。

 

小姐がどんな理由を言ってきても「支払う義務はありません(ただし妊娠は話が別)」支払ってはいけないと言う事、もう一度再認識してください。

そのお金はあなたの物だけではないと言う事も頭に入れてください。