逆切れ小姐の自作自演で日本人逮捕拘留事件

●情報

 

今回は北京での事件の話しになります。

北京でも上海同様に小姐による恐喝や脅迫は頻繁に発生しています。会社に乗り込まれて大騒ぎになった例もいくつか報告が来ています。

ただ上海と北京の違いは、上海では例えば縁むすびのように店やチーママも協力して日本人駐在員から金を搾取できるように小姐に協力したり、小姐同士でチームを組んで恐喝するのに対し、北京ではまだここまで恐喝ビジネスが発展しておらず、小姐が個々にやっているケースが多い。

しかし実は個々に動く小姐のほうが対応は非常に難しいのだ。

上海ではビジネスとして恐喝をしている分、対応を開始すると周りの小姐やその関係者が「これ以上やるとまずい」と恐喝小姐に言ってくれるので解決も早い事が多い。

ところが個々に動く小姐は感情的になりやすく、周りが制止してくれないこともあり、とんでもない行動に出てしまう事が多々あるのだ。

そんな北京のとんでもない行動にでた小姐によって逮捕拘留された日本人の話しをしよう。

北京に駐在するAさんは会社の仲間と某スナックに通い、そこで知り合った女性と愛人契約を結んだ。

しばらく交際が続くと出てくるのがお金の問題だ。当然この小姐もお金の要求がどんどん高くなっていった。

そんなある日、Aさんはこの小姐と帰宅し、いつものように不貞行為を行っていた。事が終わると小姐はAさんに対し金銭の要求をしてきた。Aさんはそれを拒絶すると口論になり、小姐は使い終わったコンドーム内の精液を膣に入れて、自身の身体を掻き毟ったり、ぶつけたりして負傷させ「強姦された」と110番通報したのだ。そして状況証拠が揃っている事から逮捕されてしまったのだ。

翌日、事情を知らない会社は出社しないAさんを心配し、同僚社員をマンションに行かせると、マンションの警備員が「昨夜警察に連行されたよ」と教えてくれて事件が発覚したのだ。

その後、会社が方々を走り回り、このAさんは送検される事なく、拘留のみで帰国したのだ。

 

今回はこの会社に力があったため拘留のみで済んだのだが、普通であれば強姦で逮捕送検され、実刑となっていたであろう。

小姐との不貞行為は密室で行われるのに加え、痴漢や盗撮で逮捕されたり、KTVで逮捕される日本人が多い事から、警察の日本人に対するこういう時の印象が悪く、状況証拠と彼女の証言だけで逮捕されてしまうのだ。

もし逮捕送検され実刑の判決が出れば、当然メディアも報道するであろう。そして当然の如くWechatや微博、ブログなどで現地中国人社員が名前と社名を悪意なく出してしまい拡散する。そして会社の信用は落ち、中国内での売上は激減するであろう。不買運動なんてやられる場合もある。そうなれば株式を公開している企業であれば当然株価も下がるわけだ。

前の記事でも書いたが、アフター5は個人責任という考えが間違えである事は明白だ。安易な行動が日本人と日本企業の信用を落としかねない現実がある。

少なくとも中国においては、個人の行動は個人で責任が取れる範囲でないと言う事をわかっていただきたいと思う。