蘇州・無錫で激増する小姐恐喝事件のパターン

●情報

 

昨今、蘇州・無錫のスナック小姐による駐在員への恐喝事件が激増しています。

その手段は上海での恐喝とは違い、非常に激しく、大きな被害が出ています。

特に蘇州新区の場合、恐喝というより強盗にちかい事例がいくつも上がって来ています。

結論から申しますと蘇州無錫の場合、小姐は派出所内で高額の金を搾取できている現状が、小姐の行動をエスカレートさせてしまっています。

 

恐喝にいたるきっかけはほとんどが別れ話。上海のように妊娠等による恐喝は少ないのが特徴です。

自ら別れ話に持っていく小姐もいれば、駐在員から別れ話を切り出すのをじっと待っている小姐もいます。そして別れ話になった瞬間、小姐は急変し暴れまわるという傾向があります。

 

蘇州無錫の場合、最初は会社に乗り込むより、家に乗り込む場合が多いのも特徴です。

特に工場勤務の場合は門衛がいるため中に入れないことが影響しているかもしれません。

 

蘇州無錫の小姐の場合は、家に乗り込み短期決戦を挑んできます。

STCCに相談のあった方の80%以上が家のドアを消火器や持参したバールなどで破壊し、室内に侵入しようとします。

中にはご丁寧に鍵屋を呼んで、ピッキングで開錠しようとしたものもありました。

これらの過激な犯罪行動は彼女たちの作戦でもあります。

最初に申したとおり、彼女たちは110番通報してもらいたいのです。

つまり110番通報して派出所に行けば、駐在員と話し合いができ、確実に金を搾取できることを知っているからです。

日本なら、ドアの破壊は器物損壊、ピッキングは住居不法侵入未遂などの犯罪であり、警察はこの女性を逮捕するでしょう。

しかし中国警察は違います。

基本的に防犯に対する考えが低く、実際に犯行(重犯罪)が行われなければ逮捕しません。そのため110番通報すると、警官は「恋人同士のことで110番されても困る。ドアの破壊に関しては治安案件だから二人とも派出所に来い」となります。

そして派出所に行くと「二人で話し合え。話し合いが終わるまで派出所から出られない」といわれます。

これが彼女たちの狙いなのです。

本来、手切れ金なんていう法律は存在しません。払う必要がないわけです。しかしドアを破壊され警察署に閉じ込められ、話し合いが終わるまで帰れない。なんて言われれば、お金払って早く帰りたいという気分になってしまうわけです。当然、翌日の仕事にも影響が出ますし、会社にも知られてしまうからです。

また警官もなぜかドアを破壊された駐在員のほうに対し「日本人だろ。金持ってるだろ。さっさと払って終わりにしたほうがいいんじゃないか」なんていう始末。

結果、数万元から十数万元とられてしまうのです。

この方法を覚えたのが、蘇州無錫の小姐で、わざと警察に通報されるように仕組んできます。

当然、警察に通報されるまでやるわけですから、その手段は凶悪であり、中には消火器で殴られ怪我をした人もいます。それでも警官は「これは微傷だから事件にしても意味ない。二人で話し合え」となります。つまり刺されるくらいまでじゃないと警察は対応してくれないということです。

 

上記の通り、蘇州無錫で小姐と別れ話でもめた場合、生命の危険もありますので、まずは彼女に会わないことを優先にする必要があります。家に立てこもってもドアを破壊されるので意味がありません。

もめた場合は、直ちに家を引越すか、ホテルに移動することをお勧めします。

これは生命の安全を確保すると共に、家に不在中にドアが破壊され進入されれば、さすがに警察も対応してくれるからです。こちらも「三万元盗まれてる」なんて言う事もできます。

 

当然、会社に来てしまう可能性が高いですが、早めに上司と話し合い、彼女が会社に乗り込んできた場合の対策、事前に会社として派出所所長クラスに相談しておくのもよいかもしれません。

 

また蘇州新区ではこのほかにも工場の前で大声で騒ぎ、自殺未遂して110番通報させたり、工場にナイフを持って進入して110番通報させた小姐もいます。

蘇州無錫の小姐の目的が110番通報させ派出所で金を手に入れるというものになっておりますので、手に負えません。

 

当然被害者側の駐在員にも問題はあります。

元を正せば、妻子があって小姐と恋人という考えも間違えであります。独身であれば可能ですが、日本の民法も、中国の結婚法でも既婚者が恋人を持つことを認めていません。

そもそも別れ話から手切れ金の話になるわけです。それは駐在員自身が小姐を恋人だと思っているから、別れる別れないの話になるわけです。

恋人でなく客と小姐の関係であれば別れる別れないの話しではなく、指名、指名替えの話になるわけで、指名替えで小姐が暴れたら、それは店が責任取ることになります。

現状、蘇州無錫の小姐の恐喝は警察も巻き込んだものになっており、解決が困難です。

駐在員側が法令を守り、自分の小姐は他の小姐とは違うなんて事を考えることなく、また自宅に連れ込んだり、会社名を言わなければ、乗り込まれることもないわけですから、自ら自己防衛することが大切であると考えます。

現状で蘇州無錫の小姐恐喝対応は非常に難しい状況になっておりますので、自己防衛に努めてください。