日式KTVを中心に月極め契約を迫る陪酒小姐が急増。実はこれがトラブルの元凶

昨今、KTVの陪酒小姐を中心にお客を意図的に型にはめて「彼氏」扱いし、毎月○○元助けてと毎月固定のお金を要求する陪酒小姐が急増しています。

しかし実は本来は「客と陪酒小姐」の関係であるにも関わらず、「恋人」と日本人を錯覚させ、最終的にいつでも恐喝ができる環境を作ってしまっています。

 

このような陪酒小姐の手口を一部公開いたします。心当たりがある方は個人情報を盗まれないよう十分注意してください。

 

1、出会い

初めて指名してからしばらくはいたって真面目。しかし連絡先の交換はWechatのみが多い。積極的に同伴やアフターは行う。「ほかの陪酒小姐とは違う」アピールをする。

 

2、肉体関係

数回同伴やアフターをすると、ある日突然日本人の部屋に入ろうとする。部屋に行く理由は色々あり「同居人が不在で鍵がない」とか「部屋を掃除してあげる」「料理を作ってあげる」など、状況に応じて使い分けている。そして部屋に入って関係を持ってしまう。

 

3、最初の要求

関係を持つとこのような陪酒小姐は「恋人」という言葉を多く使いだします。こうして数回デートという名の同伴業務やアフター業務をし、相手が「恋人」という言葉に気分よくしているのを確認すると、1回目の要求が来ます。最初は月5000元の援助。理由は「家賃補助」「生活費」など通常の生活に直結するものが多くあります。そして月5000元を安く、かつ、他の陪酒小姐よりやさしいという印象を付けさせるために「ほかの子は毎月1万元もらってる。私は5000元。やさしいでしょ。私は他の子と違ってあなたを騙したくない。」とか、この言葉の最初に「中国では彼氏は彼女を助けるのが習慣」などを付ける陪酒小姐もいます。そして日本人側もなぜか「なら毎月最低○回デート」などと条件を出してしまい、契約成立となります。

これを徹底拒否をして「会社に行く」と脅された方もおります。

 

4、値上げ交渉

3か月から半年ほど月5000元が続くと、ある日突然8000元から1万元くらいに値上げを要求してきます。理由は「家賃の値上げ」「あなたと付き合ってから他の客と同伴しなくなったから売上減った」「来年弟が大学で学費を貯めたい」など状況に合わせた固定フレーズを出してきます。

当然日本人側は拒否するのですが、すると陪酒小姐が激怒したり、発狂したりします。更に拒否をすると「あなたは恋人でしょ。ほかに女がいる。私は騙された。明日会社で話そう」と日本人側が悪いことにし、この段階で完全に拒否すると恐喝に発展します。もしこの激怒や発狂に耐え兼ねたり、「会社に行く」という言葉に負けて、値上げに応じてしまうと、陪酒小姐に完全に型にはめられた形になってしまいます。

この段階ですでに「拒否も地獄、同意も地獄」となってしまっています。

 

5、更なる値上げ交渉

先の激怒や発狂、軽い脅しに屈して値上げに同意してしまうと、完全に陪酒小姐の型にはまってしまっているため、数か月後に12000元から20000元を段階的に要求してきます。拒否すれば先の状況と同じになります。

しかしこの場合の拒否に対する激怒は先の状況より激しいもので、暴力もありますし、本当に会社に乗り込みます。中には日本の家族に無言電話を連続で掛けたりします。なぜここまで激しくやっても増額できる自信があるかというと、すでに日本人が完全に陪酒小姐の作り出す型にはまっているためです。

そしてMAX20000元で帰任まで型にはめられます。

このMAX20000元は某大手日式KTVグループの共通の上限で、指導員は駐在員の給与を日中両方の総支給額を35000元前後と考えており、月額20000元、店で10000元、5000元で生活費や買い物と算出しています。

 

6、手切れ金

3から5のどの段階でも起こりえますが、やはり陪酒小姐の最終目的がこの手切れ金です。この時は陪酒小姐は本気で、しかも俊敏に動きます。途中での手切れ金の場合は「あなたが浮気した」「あなたは他の店に女の子を作った」と全て日本人が悪いことをにして「私は騙された」「あなたが契約を守らなかった」という形にして数十万元の要求となります。算出方法は月額×帰任までの月数+契約違約金。

また帰任であれば「あなたがいなくなったら私はどうする」「あなたを本気で愛してる」「奥さんと離婚して私と結婚して」というような理由づけで手切れ金を要求します。算出方法は自由設定。

 

 

これまで一連の手口を記しましたが、これらは一部だけのことではなく、毎月15件以上の相談を受けている状況で、これらはすでに定型化していると考えられます。

 

そもそもなぜこうなるか。これを防ぐ方法はあるのか。

 

それは2の肉体関係の段階で全てが決まってしまいます。

当然、既婚者であれば公序良俗の観点から肉体関係があってはいけないのですが、未婚者であっても同様に、多くの事件を見て感じるのは、やはり日本人側の考え方に問題があると感じます。

 

陪酒小姐はなんとしても「恋人」という形に持っていこうとします。ここがキーなのです。

既婚者であれば「恋人」であってはいけないわけですし、未婚者であっても中国人から見れば「なぜ陪酒小姐なんかと恋人になれるの」と考えています。公安局の友人は「日本には女性がいないのか?なぜKTV内だけで遊べばよいものを外に持ち出すんだ」と言います。

まさにこれで「恋人」というのは陪酒小姐が毎月のお金を獲得するための「単語」であって、それに気分を良くしてしまった結果、型にはめられてしまうのです。

つまり日本人側が陪酒小姐との関係を「客と陪酒小姐」という認識でいれば、毎月の援助という名の搾取はできなくなり、肉体関係を持ったとしても「客と陪酒小姐」の関係であればこれは「枕営業」となるわけです。また「恋人」でなければ「別れる」という言葉にはならず、実際これは「指名替え」なわけで、「指名替え」で脅されればこれは店の責任です。「恋人」という小姐の型にはまるから「別れる」となり、結果「手切れ金」となるわけで、店も「二人のことは店とは関係ない」となるわけです。

 

また行動においても日本人側に問題はあります。

 

自身の部屋に陪酒小姐を入れたり、鍵を渡す行為(陪酒小姐は鍵をほしがります)は間違っており、そもそも部屋は会社が借りている場合が多く、室内の家具は家主の財産です。つまり会社が家主の財産を賃借しているわけで、決して個人の所有物ではないのです。

それにもかかわらず、身分証番号も知らない陪酒小姐を部屋に入れるという行為は責任ある大人の行動ではないわけです。まして鍵を渡すという行為は、会社責任である賃借物で家主の財産を遺棄しているに値する行動なのであります。

 

当然恐喝は中国でも犯罪です。陪酒小姐も悪いのです。

しかし日本人側の考え方(正常な判断)ひとつで防ぐことができることも事実です。

もし未婚者で陪酒小姐を本気で愛している場合、彼女の為にも毎月のお金はあげるべきではありません。彼女に毎月お金をあげるということは、愛している彼女を犯罪者にしてしまっているということを認識してください。なぜなら彼女は店からは売上バック等の報奨金をもらい、不特定多数の人からチップという形でお金をもらい、そして恋人からお金をもらう。これらはすべて彼女の所得であり、中国の税務のルールでは月に2か所以上からの所得があった場合は、翌月の5日までに税務局に申告しなければいけません。しかし彼女は申告をしていますか?つまりあなたは愛している彼女を脱税犯にしてしまっているわけです。

そもそも本当に愛し合っている場合、結婚まで考えますから、将来のため、女性は貴方のお金を無駄にしないように行動します。もし本当に困ったときは、その時のみ、必要な額だけを要求します。

 

したがって、本当に愛しているなら、毎月5日までに申告するよう税務局に連れて行くくらいしてください。実はこういう知識が彼女に「こいつはめんどくさい」という印象を与え、恐喝などのトラブルを防ぐことにつながるのです。

既婚者の場合は裁判官の言葉を借りれば「反社会的行為」「公序良俗に反する行為」になりますから、税務云々の前に「恋人」を作ってはいけないのです。だから小姐が「恋人」と言っても「すでに妻子があるので恋人にはなれない。これは日本でも中国でもルールがある」とはっきり言えばよいのです。

 

このような月極め契約は昨今非常に増えており、某大手日式KTVでは指導もされており、また定型化しています。

また契約という言葉に弱い日本人は「契約=安全」という認識になり、陪酒小姐に型にはめられてしまい、結果として会社や周りの人に迷惑をかける事となります。会社に乗り込まれれば、会社は多大な損失を被る結果となります。

今年に入り女性問題での自殺者もすでに複数人おります。

 

陪酒小姐に型にはめられる人は、その人自身の考え方に問題があり、恐喝は起こるべくして起こってしまいます。

正しい知識と社会人としての責任があれば、十分防げるものです。

 

KTVの一部は違法行為を行ってはいますが、これは店が罰せられることで、客には関係ありません。

(※当然客の要求で売春等をお願いしたり、個室内での三陪行為した場合は客にも問題)

普通に飲んで、遊んで、歌うことは決して悪いことではなく、正しい利用方法で遊ぶことは何も問題はありません。しかしその遊び方を間違えたり、考え方を間違えればすべてを失うばかりでなく、会社や周囲に多大な損失を与えてしまいます。

 

今回はあまりにもこのパターンが昨今増加しているため、手口を記し注意を促しました。

すでに心当たりがある方は、正しい知識を今から学び、陪酒小姐に「こいつはめんどくさい」と思わせ、彼女が持っている交渉カードを潰して行くように心がけてください。

 

トラブルが起こった際、多くの中国の弁護士はこれを民事で(お金で)解決しようとします。しかしこれが悪徳陪酒小姐の増加にもつながってしまっています。

これは民事ではなく明らかな刑事事件です。定型化している以上、これはあらかな詐欺事件であるということも忘れないでください。

刑事事件という認識で接すれば、陪酒小姐は身分証が使い物にならなくなり、損失が大きいため手を引きます。

ただし忠告や警告は第三者が行って初めて効果を発揮します。自身でこういうことを言うと逆ギレされ、事態はエスカレートしてしまいます。

 

正しい知識と考え方で遊べば本当に楽しい上海ライフになるでしょう。しかし一時の快楽のために間違った考え方をすれば、魔都上海は牙をむきだします。

特に25歳から35歳前後の着任1年くらいの方が、この方法で陪酒小姐に型にはめられている傾向があります。

これを機に、もう一度自身の行動を見直し、トラブルに発展しないよう行動を修正してみてください。

 

 

◆本記事には犯行手口の一部が記されております。

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これら行為は被害者を増やす結果へとつながってしまいます。

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