2013年個人、法人トラブル相談ランキングTOP10

●2013年にSTCCに届いたトラブル相談の集計ランキングTOP10です。

 

個人トラブル相談ランキング
法人トラブル相談ランキング
ぼったくり被害相談 夜上海 127 従業員の横領に関する相談 法人 49
小姐脅迫被害相談 夜上海 81 従業員による技術流出に関する相談 法人 37
ビザ取得に関する相談 ビザ 79 商標権侵害に関する相談 法律 35
日本人による投資詐欺被害相談 法律 36 従業員トラブル被害の影響相談 夜上海 28
浮気調査関連相談 ビザ 27 従業員の情報流出に関する相談 法人 23
金貸借トラブル債権未回収による 法律 19 退職等の労働問題相談 法律 19
オーバーステイに関する相談 ビザ 16 勤怠問題相談 法律 13
中国人による詐欺被害相談 法律 12 売掛金回収に関する相談 法律 8
住宅騒音等に関する相談 生活 11 各種許認可に関する相談 法人 8
賃貸保証金未返還に関する相談 生活 11 駐在員の逮捕に関する対応相談 法律 5

 

●個人トラブル2013年総括

個人トラブルの多くは夜の問題に集中しています。かつてハニートラップや魔都上海といわれていたように、甘い誘惑に誘われた結果のトラブルが上位を占めています。相談者のほとんどが「噂では聞いたことがあったが、まさか自分が・・・」と言います。

中国の法令を遵守していれば未然に防ぐことができる物が多いのも特徴です。

特にKTVの大型化に伴い、何も考えず通ってしまい、また女性に名刺を渡したり、個人情報を自ら話したりと、自身の問題から発生する被害が多くなっています。

また女性側も日本人からお金を脅し取る方法が広がっており、その被害は上海のみならず各地に飛び火しております。

女性側は民事(恋人関係と言う嘘)を利用し、公安の管轄でないことを日本人に教え込み、弱みを握ってお金を巻き上げます。

実際に成功している女性が多いのも被害拡大の原因で、「金で解決」という日本人の考え方が、裏目に出ています。

 

ビザに関しては昨年の法律改定に伴い、相談が多くありました。また就業許可の基準の厳格化、不法滞在外国人の取り締まり強化に伴い、拘留、不許可も増え、トラブルの原因になったようです。

 

また継続して多いのが、日本人による日本人への詐欺行為です。日本人同士の金銭の授受であっても、きちんと中国の法令に則った書式で書面を交わすことを心がけてください。

特に金銭問題では日本の書式では中国では法的効果が無い場合もあります。

必ず中国の法令に沿った書面を用意するように心がけてください。

 

●法人トラブル2013年総括

 

過去の法人トラブルは許認可や債権が多かったのですが、昨今では従業員による不正等が増えているようです。

日本でも「バカバイト」と言う言葉がありましたが、中国でも従業員によるネット(特にSNSや掲示板)への情報流出やマニュアル流出、設計図等の機密流出が多くあります。彼らは正社員でありながら、これらが違法であったり、社の利益の喪失になると言う認識が無く、バカバイト同様に罪の意識も無く実行されております。

事件が発生した後の対応も間違っており、従業員の事件に関しての証拠が少なく、結果法的に対処できず、解雇もしくは泣き寝入りと言う結果になっています。

今後は従業員の監視も重要な課題になっていくと思われます